この夏の経験から自分たちのサッカーが通用する手応えを感じることが出来た。

──今年は県新人で優勝したけど、そのあと苦しみました。
関東予選も1回戦で負けて、2位出場になりました。インターハイもベスト4で負けて全国に行けなかった。なので、夏のテーマはチーム全体でミーティングをして課題を改善することでした。今年の夏は合宿を2、3回行ないました。福島遠征と東京国際大の大会でもあまり負けなかったですし、インターハイに出場した米子北や京都橘にも勝てたので自信になりました。
──自信を深めた一方で今の課題は?
声、コミュニケーション、運動量、球際が課題です。インターハイ予選で負けた時、雨の影響でグラウンド状態が悪くて何が起こるかわからないゲーム展開だったんです。そういう試合で大事になるのは、ボールをつなぐことよりも声や球際です。自分たちは追いつかれて後半に逆転されることが多い。なので、運動量が後半に落ちないようにしたいです。
──選手権に向けて、意気込みを教えてください。
自分たちが入学してから1度も選手権に出場できていません。トーナメント戦は何が起こるか分かりませんが、冬を目指して僕たちは入学をしてきた。自分たちは3年生。最後のチャンスなので全国に行きたい。その気持ちは強いので、そこにかける想いがあります。
──今回、「COPA(コパ)」を選んだ理由を教えてください。
中2ぐらいからCOPAを履かせてもらっていて、これまで10足ぐらいは着用してきました。現在は違うスパイクを履いていたのですが、やっぱり思い入れは強い。
──改めて履いてみたCOPAの印象は?
今回のモデルはフィット感が高く、ボールコントロールがやりやすい。吸い付くようなボールコントロールがあり、アジリティではNEMEZIZ(ネメシス)ほどではないですが、そこでも劣らないものがあります。
──吸い付くようなタッチと言っていたけど、具体的にはどんな感じ?
前のモデルよりも浮き球のトラップが吸い付く感じがあって、すごくいいなとも思いました。
──スパイクを選ぶ時の基準を教えてください?
自分のアジリティ不足はスパイクで補うのではなく、練習して向上させたいと思っています。なので、ボールコントロールを重視して選びました。
前からの献身的な守備と優れた走力を武器に県リーグで12得点を決めているFW 磯部直也(3年)は現状に満足しておらず、貪欲に上を目指している。

──選手権に向けて取り組むことは?
前線の選手は決め切って結果にこだわる。後ろの選手は0で終わることを徹底する。あとは声出して戦って、走る。その3つをしっかりやれば、冬もチャンスがあると思う。あとは自分が決めれば、チームに結果もついてくる。チームを勢い付かせられるように頑張りたい。
──県リーグで12得点を取っているけど、まだまだ満足していない?
チャンスの数は多いけど、それに対しての12得点では物足りない。もっと取れるチャンスはあるので、1本に対しての決定率を上げていければ、チームの結果もついてくる。
──トライオンで気に入ったスパイクは?
「NEMEZIZ(ネメシス)」を履きました。自分のプレースタイル的に切り返しなどアジリティを使った動きが多いので、このスパイクを選びました。元々別のメーカーを履いていたのですが、止まったり、走ったりした時に無駄な動きがなかった。スパイクもホールドされていたので、走りやすかった。包まれている感じがあります。
──最初の1歩目も違った?
FGを履いていたので、1歩目が刺さりやすくて、軽さもあったので走りやすかったので、また次も履いてみたいです。
昨年はあと1歩届かなかったが、でも決して手が届かない場所ではない。これまで何度も悔しさを味わい、それを乗り越えて成長を続ける鹿島学園ならば夢を叶える力を持っているはずだ。
このチームで全国へ──高校サッカーの集大成となる挑戦が始まる。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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