「日本の高校という枠で慣れている場合じゃない」
そして、迎えた3年目。早生れで資格があったU-17代表に年明けから招集されるようになると、自身の成長が本物だったことを実感する。2月のチリ遠征。スピードや球際での攻防で互角以上に戦えたのだ。
「速かったり、強かったりしたけど、そこでは負ける気がしなかった。僕の感想は思った以上にやれるなと。そういうのをいっぱい経験して、チームに帰ってきて試合をすると物足りなさを感じるようになった」(畑)
代表での経験は自身の基準を引き上げ、自然とより高いレベルでのプレーを志すようになった。仲間たちも畑の成長に目を細める。
「代表から戻ってくるたびに、めちゃくちゃ上手くなっている。ポジションニングも的確で、ビルドアップも良くなった。サイドバックの位置で試合をコントロールしているし、試合から消えることもない。そこは本当に見習わないといけない。自分で試合の流れを戻せる選手は畑しかないので尊敬しています」(植松建斗)
少しずつプレーの幅を広げた畑。ひたむきな姿勢で謙虚に自分と向き合って来たからこそ、いまの自分がある。市立船橋と代表で味わった力の差を埋め、総合力の高いSBへと変貌を遂げたのもそうした側面が大きい。
目標は高卒でのレギュラー奪取。10月にブラジルで開催されるU-17ワールドカップで存在感を示せば、その可能性はより近くなる。
「目指しているところは選手権の優勝ですけど、でもその上にあるんです。そう考えたら、今の海外を見れば、出ている選手もいる。日本という高校の枠で慣れている場合じゃない」
2年前の春に見せた弱々しさはない。誰よりも貪欲な向上心を持つ有望株は、意気揚々とプロの世界へと足を踏み入れる。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)
「速かったり、強かったりしたけど、そこでは負ける気がしなかった。僕の感想は思った以上にやれるなと。そういうのをいっぱい経験して、チームに帰ってきて試合をすると物足りなさを感じるようになった」(畑)
代表での経験は自身の基準を引き上げ、自然とより高いレベルでのプレーを志すようになった。仲間たちも畑の成長に目を細める。
「代表から戻ってくるたびに、めちゃくちゃ上手くなっている。ポジションニングも的確で、ビルドアップも良くなった。サイドバックの位置で試合をコントロールしているし、試合から消えることもない。そこは本当に見習わないといけない。自分で試合の流れを戻せる選手は畑しかないので尊敬しています」(植松建斗)
少しずつプレーの幅を広げた畑。ひたむきな姿勢で謙虚に自分と向き合って来たからこそ、いまの自分がある。市立船橋と代表で味わった力の差を埋め、総合力の高いSBへと変貌を遂げたのもそうした側面が大きい。
目標は高卒でのレギュラー奪取。10月にブラジルで開催されるU-17ワールドカップで存在感を示せば、その可能性はより近くなる。
「目指しているところは選手権の優勝ですけど、でもその上にあるんです。そう考えたら、今の海外を見れば、出ている選手もいる。日本という高校の枠で慣れている場合じゃない」
2年前の春に見せた弱々しさはない。誰よりも貪欲な向上心を持つ有望株は、意気揚々とプロの世界へと足を踏み入れる。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)