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【セルジオ越後】久保建英も結局は”レアルではない”…本当の意味でビッグクラブに移籍した日本人っているの?

カテゴリ:Jリーグ

連載・コラム

2019年08月23日

J1からJ2への移籍が注目されるなんて。

J1の磐田からJ2の横浜FCへ移籍した中村俊輔は大きな注目を寄せた。写真●茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 国内の移籍市場に目を移すと、ガンバは特に動きが激しかった。合計10人を放出して5人を獲得。FWは中村と食野に代わって宇佐美(デュッセルドルフから)とパトリック(広島から)を手に入れている。有望な若手を手放した一方で、年齢を重ねて全盛期が過ぎた感もあるふたりを呼び戻したのは、どうなのか。売り手に回って若手を流出し、補強はと言えば放出選手の穴埋めばかりで、強化になっていないと感じる。 
 
 一見すると、ジュビロはガンバから今野、新助っ人のルキアンとエベシリオ、元ガンバのファビオを獲得して強くなったように見えるけど、降格の恐怖による焦った補強に映る。チームのウイークポイントを補えていたら、もう下位から抜け出せているはずではないか。 
 
 それにしても、Jリーグで最も騒がれた移籍は、俊輔がジュビロから横浜FCへ、小野がコンサドーレから琉球へ移籍したことだったんじゃないかな。J1からJ2への移籍が一番注目されるなんて……。日本がいつまでたっても、ベテランに頼らなければならない現状を示しているね。大事なのはピッチでのプレーだ。実際に俊輔はコンディションの問題もあって途中出場が続いているし、小野だってまずはピッチでの活躍ぶりに目を向けたい。
 一方で唯一、ヴィッセルは誰もが知っているビッグネームを次々に獲得している。ポドルスキ、イニエスタ、ビジャ、そして今年の夏はフェルマーレンも来たね。忘れられがちだけど、彼らの代わりに三田(現FC東京)などを放出している。そんな選手の出し入れを頻繁にしても、結局はふた桁順位。効果をまるで発揮していないのは残念だ。

 移籍というものは本来、例えばアトレティコのグリエーズマンがバルサに約150億円で買われたようなビッグディールを呼ぶんだ。それは、チームを強くするための補強で、決して穴埋めではない。でも、日本は国内で選手を入れ替えているだけ。もっと代表クラスの選手を引き抜くような大型移籍があってもいい。
 
 そんななか、移籍とは異なるけど、期待をしたいのはアントラーズの上田だ。2021年の加入が内定していたけど前倒しで入団し、マリノス戦で決勝点を決めた。新たな若手が台頭するのは素晴らしいね。ただ、まだ1ゴール。むしろ大事なのはここからだから、まだまだ活躍できると願って見守っていきたい。
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