取りこぼしは致命傷。ハードルは高いが…
23節終了時点で首位のFC東京との勝点差は8。残りは11試合で、ここからの取りこぼしは致命傷となる。実際にこの2年は、21勝9分4敗の勝点72(2017年)、21勝6分7敗の勝点69(2018年)で戴冠を果たしており、この数字を基準にすると(現在は10勝10分3敗の勝点40)、残り11戦で9~10勝が必要となるわけだ。ライバルのFC東京は、アウェー8連戦を控えているが、ペースは大きく落とさないはず。川崎にとっては非常に高いハードルになるも、一戦必勝の想いで挑むしかない。
ただし、気がかりなのは今季のホームでの勝率の低さだ(3勝8分1敗。逆にアウェーは7勝2分2敗)。まだ1敗しかしていないものの、勝ち切れない試合が多く、ここ2年の12勝4分1敗(2017年)、11勝2分4敗(2018年)と比べ、大きく見劣りする。チケット販売は好調で、サポーターの後押しはあるだけに、意地を見せられるか。
振り返ればJリーグで唯一、3連覇を果たした鹿島も、記録を達成した2009年は、24節から28節に泥沼の5連敗を喫した。そこまでに多くの勝点を稼いでいた点は今の川崎と異なるが躓いたとしても、しぶとく盛り返せば、逆転優勝も夢ではないという実例である。
ただし、気がかりなのは今季のホームでの勝率の低さだ(3勝8分1敗。逆にアウェーは7勝2分2敗)。まだ1敗しかしていないものの、勝ち切れない試合が多く、ここ2年の12勝4分1敗(2017年)、11勝2分4敗(2018年)と比べ、大きく見劣りする。チケット販売は好調で、サポーターの後押しはあるだけに、意地を見せられるか。
振り返ればJリーグで唯一、3連覇を果たした鹿島も、記録を達成した2009年は、24節から28節に泥沼の5連敗を喫した。そこまでに多くの勝点を稼いでいた点は今の川崎と異なるが躓いたとしても、しぶとく盛り返せば、逆転優勝も夢ではないという実例である。
0-3というショッキングな敗戦を突き付けられた名古屋戦後、中村憲剛もこう決意を語ってくれた。「自分たちがファイティングポーズを取れるかどうか。こういうゲームのあとは下を向きがちになってしまうと思うが、それでもやっていかないといけない。ここが本当に踏ん張りどころ。ここ3試合は反省することだらけだが、逆に突きつけられたことを、どれだけ修正できるかは自分たち次第。負けてうな垂れて、このままいくのか。もう一回やろうってなるのか。
優勝は諦めていない。ここで下を向いて負け続けるのは簡単。でも絶対にそういうチームではないと自分は思っているし、オニさん(鬼木監督)もそういう人ではない。自分たちでやるべきことをやる。いつも以上にコミュニケーションを取って今後に準備をしていきたい」
歓喜を手にしたこの2年も、数々の困難を乗り越えてきた。王者として培った経験を今こそ活かしたい。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
※『サッカーダイジェスト9月12日号』より転載
優勝は諦めていない。ここで下を向いて負け続けるのは簡単。でも絶対にそういうチームではないと自分は思っているし、オニさん(鬼木監督)もそういう人ではない。自分たちでやるべきことをやる。いつも以上にコミュニケーションを取って今後に準備をしていきたい」
歓喜を手にしたこの2年も、数々の困難を乗り越えてきた。王者として培った経験を今こそ活かしたい。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
※『サッカーダイジェスト9月12日号』より転載