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歓喜に沸く法政大、顔をしかめるG大阪…天皇杯3回戦で起きた衝撃的な「下剋上」の舞台裏

カテゴリ:Jリーグ

小室功

2019年08月15日

16強進出を果たした今、目指すはその先の“筑波大超え”だ

井手口(左)や遠藤(右)といった元日本代表をスタメン起用するも、G大阪は得点が奪えなかった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 法政大が最初に切った交代カードにも明確なメッセージが込められていた。
 
 同点に追いつこうと攻撃のボリュームを上げてくるG大阪に対し、56分に投入されたMF紺野和也が「非常に厄介な存在」になっていたのだ。

 来年のFC東京入りが内定している小柄なドリブラーは、カウンターの起点になったり、自ら持ち込んでシュートしたり、「相手が前に出ていこうとするところを、逆に抑えてくれた」と、長山監督はそのプレーぶりに目を細める。
 
 やることなすことがスバリとハマっていく。
 
 70分に左CKからCBの森岡陸が追加点を決め、法政大が勝利をほぼ決定づけた。そのくらい充実した内容で、意気消沈するG大阪に付け入るスキを与えなかった。
 
「自分がゴールを決められるとは思っていなかったけれど、とにかくニアに走り込みました。シュートは頭の後に肩に当たって入ったという感じです。身体ごと押し込みました(笑)。僕らは技術では劣るかもしれないけれど、気持ちでは負けていない。最後まで走りきることができました」(森岡)
 
 絶対的エースの上田綺世が抜け(2021年の加入が内定していた鹿島アントラーズに今夏、前倒しで移籍)、“その後”が何かと注目されているが、天皇杯では初戦のブリオベッカ浦安、2回戦の東京ヴェルディに続き、ここでG大阪を破り、ベスト16入りを果たした。
 
「”上田がいないから勝てない”と言われたくないと、チームみんなのモチベーションが高い。選手それぞれが持ち味を発揮して、腰を引かずに戦ってくれました。自分たちが勝つことで、少しでも大学サッカーの存在感を高めていけたらと思っています。次も謙虚に、粘り強くやっていきたいです」(長山監督)
 
 前々回大会で、筑波大がベスト16に進出しているが、目指すは“筑波大超え”。一体感を増すばかりの法政大だけに、決して夢物語ではないのではないか。

取材・文●小室功(オフィス・プリマベーラ)

編集部注
次節ラウンド16の対戦カードは、16日に行なわれる組み合わせ抽選会で決定される。

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