• トップ
  • ニュース一覧
  • 歓喜に沸く法政大、顔をしかめるG大阪…天皇杯3回戦で起きた衝撃的な「下剋上」の舞台裏

歓喜に沸く法政大、顔をしかめるG大阪…天皇杯3回戦で起きた衝撃的な「下剋上」の舞台裏

カテゴリ:Jリーグ

小室功

2019年08月15日

内容を見れば、どちらが格上のチームなのか、分からなかった

エース上田綺世の退部という戦力ダウンを感じさせなかった法政大。J1のG大阪相手に2-0と完封勝利を収めた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 見事なアップセットだった。

 いや、その内容を見れば、どちらが格上のチームなのか、分からなかったといっても過言ではない。
 
 自陣に守備ブロックを作り、人数をかけて、我慢強く戦い、カウンターの一発にかける。もしくはセットプレーのワンチャンスにかける。浴びるだけのシュートを浴びながら1-0で逃げ切る。そんな展開ではなかったからだ。
 
 学生の“頭脳”と“走力”がJクラブを上回った。8月14日、天皇杯3回戦で、法政大がガンバ大阪を2-0で破って見せたのだ。
 
「自分たちの持っているものを全部出し切ろうと選手たちに話をしました。事前のスカウティングのなかで、G大阪さんは3バック+1アンカーというのが分かっていたので、サイドでボールを動かしながら1アンカーの“脇”のスペースがひとつの狙い目でした。そこに起点を作れれば、何かが起こせるかなと考えていました」と、法政大の長山一也監督が攻略イメージを明かす。
 
 24分の先制点は、まさにその意図が実を結んだものだった。
 
 右サイドからボールを運び、相手ボランチの頭上を越すような浮き球フィード。FWの田中和樹がいったん収めると、最終ラインの前にできたスペースにスッと潜り込んできたのがボランチの大西遼太郎だった。田中からのボールを受けた大西は迷うことなく、右足を振り抜いた。
 
「ゴールを決められて素直にうれしいです(笑)。あそこにスペースが空きやすいのはわかっていました。練習のなかで、意識して取り組んできたことがうまくいきました」(大西)
 
 歓喜に沸く法政大、顔をしかめるG大阪。ピッチ上で対照的なシーンが繰り広げられた。
 
 後半に入ってからも勢いづいた法政大の足が止まることはなく、自分たちのゲームプランを粛々と遂行していく。
 
「前半は相手CBにしっかり圧力をかけながら、自分たちのラインを下げすぎず、チーム全体としていくところ、いかないところの判断がよかったと感じます。後半はドリブラーが出てくるだろうと予測していたので、ハーフタイムでは、もう一度、ハードワークしようと選手たちに伝えました」(長山監督)
【関連記事】
J1複数クラブが争奪戦へ!! 42年ぶりの大学王座に導いた“法政のメッシ”が描く東京五輪への道
【加部究のフットボール見聞録】膨らみつつある大学生フットボーラーの可能性
宇佐美貴史が本音を激白!! タイトルから遠ざかるガンバの現状に何を想い、いかにして復権へ導こうとするのか?
急激な世代交代のひずみ──。大量6選手が退団のガンバ大阪、舞台裏でなにが起こっているのか
【セルジオ越後】Jクラブが大学に情けない敗戦…海外だったら監督更迭もあるよ

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ