関東1部でリーグナンバーワンの得点力。エースの人見は得点王レースの首位を走る
東京都大学サッカーリーグで戦っていた頃は4バック主体だった。3バック主体に舵を切ったことで、新たな課題が生まれたが、そこを改善し、徐々に結果が伴っていく。2017年に関東大学サッカーリーグ2部に11年ぶりに昇格し、試行錯誤の末にたどり着いた“自分たちの形”に自信を深めた。
「チームの中心である4年生は立正大に入ってきた時から3バック主体で戦っているので、そのぶん浸透度も高いと思いますね」(杉田監督)
3バックの中央に位置し、的確なコーチングで守備を統率するのがキャプテンの中塩大貴だ。左足のロングフィードにも定評があり、卒業後はJ2のヴァンフォーレ甲府入りが内定している。
「まずは“守備から入る”“粘り強く守る”というのがチーム全体の狙いです。そして、ボールを奪ったら素早く攻撃に出ていく。こうした自分たちの戦い方が徹底できていますし、結果にもつながっている。今、すごくいい雰囲気のなかで試合ができています」(中塩)
「チームの中心である4年生は立正大に入ってきた時から3バック主体で戦っているので、そのぶん浸透度も高いと思いますね」(杉田監督)
3バックの中央に位置し、的確なコーチングで守備を統率するのがキャプテンの中塩大貴だ。左足のロングフィードにも定評があり、卒業後はJ2のヴァンフォーレ甲府入りが内定している。
「まずは“守備から入る”“粘り強く守る”というのがチーム全体の狙いです。そして、ボールを奪ったら素早く攻撃に出ていく。こうした自分たちの戦い方が徹底できていますし、結果にもつながっている。今、すごくいい雰囲気のなかで試合ができています」(中塩)
どんなに堅守を構築しても守っているだけでは勝てない。立正大を現在地にまで引き上げているのはリーグナンバーワンの得点力だ(8節を終えた時点で20得点)。
「できるだけ高い位置でボールを奪って攻めきる。攻守の切り替えのところは日頃から強調している点です」(杉田監督)
鋭いショートカウンターをストロングポイントにする立正大の自慢のフィニッシャーはFWの人見拓哉だ。3節の専修大戦と4節の順天堂大戦で連続ハットトリックを決めるなど、通算8ゴールで得点王レースの首位を走る。3トップの左シャドーを務め、「スペースへの抜け出し」が実に巧みな点取り屋だ。
「自分の状態もいいけれど、ゴールをたくさん決められるのは仲間のおかげ。すごく感謝しています。自分ひとりで点は取れないので。どんなゴールでも1点は1点。チームを助けるためにどんどん点を取っていきたいです」(人見)
創部初の“1部”に立正大学の面々は気後れすることなく、むしろ闘志満々だ。
「開幕戦の前は正直、ガチガチで、どうなるかと思っていましたけど、(昨季優勝の)早大との試合に勝ったことがすごく大きいです。自分たちのやり方に手応えを感じることができました」(中塩)
8月3、4日におよそ2か月間の中断を経て、関東大学リーグが再開される。なかでも注目カードは首位の明治大と2位の立正大の直接対決だろう。関東大学トーナメントの決勝から8日後、はからずも両チームが再び相まみえる。
取材・文●小室功(オフィスプリマベーラ)