席巻の要因に杉田監督は「スタイルの浸透度」を挙げる
創部初の関東大学サッカーリーグ“1部”を戦う立正大が新たな風を吹き込んでいる。
8節を終えた時点で5勝2分1敗。同勝点の筑波大を得失点差で大幅に上回り、2位につけている。
リーグ戦の中断期間に行なわれた第8回関東大学サッカートーナメント大会では初の決勝進出を果たすなど、“緑の風”が吹きやむ気配は見られない。同大会は総理大臣杯の関東予選(代表権7校)を兼ねているので、すでに切符は手にしていたが、「ここまできたら優勝して終わりたい」と、誰もが口をそろえていた。
7月27日、関東大学トーナメントのファイナルの舞台でぶつかったのは“常連”の明治大だ。「相手のほうが一枚も二枚も上手。厳しい戦いになるのは分かっている。でも、自分たちのサッカーがどこまで通用するか、楽しみでもある」と、試合前、立正大の杉田守監督はその胸中を語っていた。
だが、明治大の牙城を切り崩すまでには至らず、前半こそ0-0で折り返したものの、後半に2失点し、万事休す。残念ながら、初優勝は叶わなかった。だが、“全緑上昇”をチームスローガンに掲げる立正大の外連味のないサッカーは見るものに確かな印象を残している。
8節を終えた時点で5勝2分1敗。同勝点の筑波大を得失点差で大幅に上回り、2位につけている。
リーグ戦の中断期間に行なわれた第8回関東大学サッカートーナメント大会では初の決勝進出を果たすなど、“緑の風”が吹きやむ気配は見られない。同大会は総理大臣杯の関東予選(代表権7校)を兼ねているので、すでに切符は手にしていたが、「ここまできたら優勝して終わりたい」と、誰もが口をそろえていた。
7月27日、関東大学トーナメントのファイナルの舞台でぶつかったのは“常連”の明治大だ。「相手のほうが一枚も二枚も上手。厳しい戦いになるのは分かっている。でも、自分たちのサッカーがどこまで通用するか、楽しみでもある」と、試合前、立正大の杉田守監督はその胸中を語っていた。
だが、明治大の牙城を切り崩すまでには至らず、前半こそ0-0で折り返したものの、後半に2失点し、万事休す。残念ながら、初優勝は叶わなかった。だが、“全緑上昇”をチームスローガンに掲げる立正大の外連味のないサッカーは見るものに確かな印象を残している。
席巻の要因とは一体何か。杉田監督は「スタイルの浸透度」に言及する。
立正大の基本システムは3-4-3だが、「5バックといってもいいかもしれません」と杉田監督が語るとおり、守備に重きを置いた戦術をとっている。
とはいえ、ライン全体を深めにして背後のスペースを消すようなベタ引きではない。前線の3人が積極的にプレッシャーをかけ、セカンドラインがそれに呼応し、最終ラインも押し上げる。コンパクトな陣形を作りながらボール奪取を狙う一体感と連動性のある守備なのだ。
堅守は数字が裏付ける。総失点はここまで11。1試合平均1失点未満に抑えている(リーグ戦と関東大学トーナメントを合わせ13試合終了時)。
「以前は4バックで戦っていたのですが、チャレンジ&カバーのところで、ズレが生じるというか、今ひとつしっくりいきませんでした。そこで、数の理屈ではないけれど、あらかじめ真ん中に3枚を置いて、常に数的優位を保つことにしたのです。状況によっては5バックのようになるのですが、守備が安定してきて、自分たちのスタイルとして定着しました」(杉田監督)