思わぬ右ワイド起用。だが、「難しい。自分にはムリや」
そんな「のんびり」とした気質に変化を求める事件が起きたのは、今年の鹿児島キャンプである。
「なかなか調子ええな」
タイでの一次キャンプでの出来に、それなりの手応えを感じていた森島に、城福浩監督は彼の望むシャドーのポジションではなく右ワイドでの仕事を求めた。多士済々のタレントが揃うシャドーよりも選手層の薄いワイドの方が出場機会はある。そう判断しての配置転換。トレーニングでもワイドばかりで、真ん中での機会はほとんど与えられなかった。
「難しい。自分にはムリや」
正直、そう思った。でも、ワイドで試合に出られるのなら、頑張ろう。必死で切り替えた。心の中に大きなストレスを抱えながらも「ワイドで使いたい」という期待に応えようと努力を重ねた。しかし、上手くいかない。迫井深也コーチにも「難しい」と相談する。「そうだな。ただ、ワイドでも力が出せると思うぞ」と言われ、また頑張ろうとする。でも、どうしても上手くいかない。
「なかなか調子ええな」
タイでの一次キャンプでの出来に、それなりの手応えを感じていた森島に、城福浩監督は彼の望むシャドーのポジションではなく右ワイドでの仕事を求めた。多士済々のタレントが揃うシャドーよりも選手層の薄いワイドの方が出場機会はある。そう判断しての配置転換。トレーニングでもワイドばかりで、真ん中での機会はほとんど与えられなかった。
「難しい。自分にはムリや」
正直、そう思った。でも、ワイドで試合に出られるのなら、頑張ろう。必死で切り替えた。心の中に大きなストレスを抱えながらも「ワイドで使いたい」という期待に応えようと努力を重ねた。しかし、上手くいかない。迫井深也コーチにも「難しい」と相談する。「そうだな。ただ、ワイドでも力が出せると思うぞ」と言われ、また頑張ろうとする。でも、どうしても上手くいかない。
4月8日、ACLグループステージ第3節・大邱戦の前々日、中村伸コーチから「試合から外れてもらうことになった」と告げられた。当初は先発から外されるのかと感じていた森島だったが、やがてベンチからも外されたことを知る。ACLでは2試合連続でスタメン。どちらもワイドだったが、それでも試合に出られるのであれば、そう思っていたのに。トレーニングでも主力組にいたのに。
「もう無理や」
色んな人に電話をかけまくり、言葉を乱射した。故郷に帰りたいとまで思った。酒が飲めない体質だが、もし飲めるのであれば、朝まで飲み明かしたかもしれない。それほど、気持ちが荒れた。ここで初めて、森島司は「まあ、いいか」ではなくなった。
「もう無理や」
色んな人に電話をかけまくり、言葉を乱射した。故郷に帰りたいとまで思った。酒が飲めない体質だが、もし飲めるのであれば、朝まで飲み明かしたかもしれない。それほど、気持ちが荒れた。ここで初めて、森島司は「まあ、いいか」ではなくなった。