もっともF・トーレスは復帰を焦る様子はない。まずは将来に備えて、スポーツマネジメントを学ぶ考えを持っている。
そもそもF・トーレスは07年に深刻な資金難に苦しむクラブのことも考えてリバプールへの移籍を決断した。さらに昨年５月には、本当はアトレティコでユニホームを脱ぎたかったにもかかわらず、疎遠な間柄にあったディエゴ・シメオネ監督との関係を配慮して自ら身を引く形で退団したような男だ。
存在するだけのお飾りのポストを引き受けるとは考えられず、３度目の復帰は自ら「準備が整った」と見極めた時に決意するはずだ。その前に現役引退というビッグイベントが、“ニーニョ”を待ち受けている。
文●ラディスラオ・ハビエル・モニーノ（エル・パイス紙アトレティコ・マドリー番）
翻訳●下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。
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