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長谷部誠が原点・藤枝で子どもたちに伝えた実戦的技術と考えることの大切さ、そして現実の厳しさ

カテゴリ:海外日本人

前島芳雄

2019年06月27日

「これからの人生で壁にぶつかることも多いと思うけど……」

長谷部からの直接指導を受けた子どもたちと記念撮影。この中からプロ選手になる子は出てくるだろうか。写真:前島芳雄

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 また、ドイツ発祥の運動と脳トレを組み合わせたエクササイズ「ライフキネティック」を積極的に取り入れているのも特徴のひとつ。ライフキネティック公認パーソナルトレーナーの資格を持ったコーチも2人いて、日常的に練習メニューの中に組み込まれている。
 
 ピッチ上での長谷部コーチを見ると、言葉かけがつねに前向きで、つねに全力で子どもたちと向き合っているのが彼らしいところ。ゲームにも参加して少々大人げないと思うぐらい本気でプレーし、精力的に各コートを動き回っているので、「毎回このスクールをやった後はヘトヘトに疲れてます(笑)」という本人の言葉もうなづける。
 
 だが、それが自分自身のためにもなっていると彼は言う。
「このスクールを通して、自分自身もひとりの人間としてもさまざまなことを新たに勉強して、成長できていると思います。僕が一方的に子どもたちに与えるというより、僕も子どもたちから学んでいるものがあると思います」(長谷部)
 
 その一方で、プロらしく現実の厳しさも正直に伝えている。
「今いる子たちの中から何人がサッカー選手になれるかといったら、おそらくひとりかふたり、もしかしたら誰もなれないかもしれない。そういう現実というのは、僕は子どもたちに普通に伝えています。だけど、君たちがそこに向かってどれだけ努力して、真剣に向き合うかというところが、将来の君たちの人生に役立ってくると。これからの人生で壁にぶつかることも多いと思うけど、そこにどんどんチャレンジして、どんどん失敗してほしいと。その失敗から多くのことを学んで、人間として成長してほしいということは、こうして直接会ったときも動画でもつねに伝えています」(長谷部)
 
 2018-19シーズンは、所属するフランクフルトが好成績を収め、自身もドイツ・キッカー誌の年間ベストイレブンに選出されるなどプレーヤーとしてさらに円熟味を増している長谷部。スクール活動で忙しさも増しているが、それが決してプレーのマイナスにはなっていないようだ。
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