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【消えた逸材】‟ニューセードルフ“と謳われたドレンテの現在は!? 音楽やファッションに興味を抱いて一度は引退しながらも…

カテゴリ:井川洋一

ワールド

2019年06月22日

ユース時代の恩師に乞われて現役に復帰

18-19シーズンに現役復帰を果たし、地元スパルタ・ロッテルダムをエールディビジ昇格に導く活躍を披露した。(C)Getty Images

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 11-12シーズンに同じくレンタルで渡ったエバートンでも、不完全燃焼に終わった。非は彼自身にある。稼いだ大金を費やして豪勢なパーティーに興じ、友人やファンを交えて享楽的なオフを過ごしていたドレンテは、デイビッド・モイーズ監督の信頼を裏切ってしまうのだ。
 
 指揮官から少なくない出場機会を与えられていたにもかかわらず、FAカップ準決勝――リバプールとのマージーサイド・ダービーだった――の前日ミーティングに遅れて現われたのだ。指揮官に「失せろ!!」と一喝されたドレンテは、そのままオランダへ帰国した。
 
 12年6月でマドリーとの契約は切れ、半年の無所属期間を経て翌年2月にロシアのアラニアに入団したものの、わずか6試合に出場しただけで退団。以降はイングランドのレディング、トルコのカイセリスポル、UAEのバニーヤースといったクラブを転々と渡り歩く。
 
 そして17年2月、音楽やファッションに傾倒していたドレンテは、別の分野への興味を理由に現役引退を表明。複数のクラブからオファーを受けていたものの、決意は揺るがなかった。
 
 ところが18年夏、地元スパルタ・ロッテルダム(2部)からのオファーを受け入れ、突如として現役に復帰する。チームを率いるのは、フェイエノールト・ユース時代の恩師ヘンク・フレイザー。昇格に力を貸して欲しいと頼まれ、断れなかった。
 
 もちろん、熟考と練習を重ね、まだやれるという結論に達したからでもある。事実、32歳になったベテランは、主力として18-19シーズンを戦い抜き、チームをエールディビジ昇格に導いたのだ。
 
「かつてのように、ピッチの上で喜びを感じている」
 
 ドレンテは最近、『Four Four Two』誌のインタビューでそう語っている。
 
 一度は表舞台から去った元逸材の華麗なる復活劇に期待したい。
 
文●井川洋一
 
※『ワールドサッカーダイジェスト』2019年6月20日号より転載
 
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