チリ人記者は言った。「明日は1万5千人駆けつけるから、よろしくな」
人種のるつぼであるサンパウロは、グルメ、アート、ファッション、音楽など、あらゆるカルチャーが成熟していて、人々はそれぞれのライフスタイルを自由に満喫している。こうした人々がコパに夢中になるには、セレソンが美しいプレーを見せて最後まで勝ち続けるしかないのかもしれない。
さて、沸点にはほど遠いコパを盛り上げてくれそうな、頼もしい人々がいる。3連覇を狙うチリ人だ。
この数日、私は港町サントスのペレ博物館やサンパウロのサッカー博物館などを聖地巡礼したが、そこで目立っていたのはチリ人たちだった。今日会った記者には、「明日は1万5千人駆けつけるから、よろしくな」と言われた。
ちょっと考えられない数字だが、サッカーに冷めていないどころか、2連覇してテンションが上がり切っている彼らのこと、勢い余ってこれくらい押し寄せてきても不思議ではない。
チリの赤に染まったモルンビー・スタジアムで、若い日本が王者にひと太刀浴びせる――。
そんなところをぜひとも見たいものだ。
取材・文●熊崎 敬(スポーツライター)
この数日、私は港町サントスのペレ博物館やサンパウロのサッカー博物館などを聖地巡礼したが、そこで目立っていたのはチリ人たちだった。今日会った記者には、「明日は1万5千人駆けつけるから、よろしくな」と言われた。
ちょっと考えられない数字だが、サッカーに冷めていないどころか、2連覇してテンションが上がり切っている彼らのこと、勢い余ってこれくらい押し寄せてきても不思議ではない。
チリの赤に染まったモルンビー・スタジアムで、若い日本が王者にひと太刀浴びせる――。
そんなところをぜひとも見たいものだ。
取材・文●熊崎 敬(スポーツライター)