意図的にリズムに「変調」をもたらす小塚が、もっと存在感を示すときがきた
「誰かがというのではなく、いかに狙いを合わせて戦うことができるか。一番はチームのやりたいことを理解することが重要」
片野坂監督は選手起用についてそう語っていた。鬼門の夏場をしのぐには、誰が出場しても大分のスタイルを貫徹できるかどうかが、浮沈の分かれ目となりそうだ。
誰が出場するにせよ、規律を徹底しさえすれば、スタイルはある程度の水準でキープできるだろう。しかし、そのなかでもピッチ上の隙間を嗅ぎ取り、ゴールまでの道を生み出すためにアイデアを創造できる選手は必要だ。それができるのが小塚だ。今季加入のチャンスメーカーは、周囲との連係が深まるとともに、ラストパスの球種、崩しの形がどんどん多彩になっている。
片野坂監督は選手起用についてそう語っていた。鬼門の夏場をしのぐには、誰が出場しても大分のスタイルを貫徹できるかどうかが、浮沈の分かれ目となりそうだ。
誰が出場するにせよ、規律を徹底しさえすれば、スタイルはある程度の水準でキープできるだろう。しかし、そのなかでもピッチ上の隙間を嗅ぎ取り、ゴールまでの道を生み出すためにアイデアを創造できる選手は必要だ。それができるのが小塚だ。今季加入のチャンスメーカーは、周囲との連係が深まるとともに、ラストパスの球種、崩しの形がどんどん多彩になっている。
この3試合では、攻撃に工夫を欠いた印象は否めない。サイド攻撃を仕掛けるものの、攻撃のリズムはどこか単調で、意表を突く場面も少なかった。意図的にリズムに「変調」をもたらす小塚の存在は大きく、その存在感をもっと示すときがきた。
「誰かではなく、いかに狙いを理解しプレーするか」を軸にするならば、チーム全体でその「変調」も生み出す小塚の活かし方を意識すればいい。今後は、そうした意識改革も必要になってくる。ここ3試合の内容を教訓として改善を図っていけば、夏バテなく、好成績も自然と後ろからついてくるはずだ。
取材・文●柚野真也(フリーライター)