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強豪との3連戦で1分2敗…力の差を見せつけられた大分が上位をキープするための手段とキーマンは?

カテゴリ:Jリーグ

柚野真也

2019年06月20日

腰の引けた戦いを選ばなかったことは賞賛に値する。

名古屋戦ではオナイウ(45番)が先制点を奪ったが、追いつかれてドローに終わった。写真:徳原隆元

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 川崎、FC東京、名古屋との上位3連戦は1分2敗に終わり、大きな力量差を感じる結果となった。GKを含めた後方からのビルドアップで攻撃を組み立て、相手のほころびを突いていくスタイルで今季開幕から快走した大分だったが、ここに来て壁にぶち当たっている感は否めない。
 
 15節の名古屋戦は、ほとんどの時間でボールを保持され続け、守勢となった。試合後に片野坂監督は「何とか勝点1を取ることができたが、運がよかった」と語ったが、正直な感想だろう。ただ、完敗はしたが3度の決定機のひとつをものにし、16本のシュートを浴びながら1失点で終えドロー。名古屋の波状攻撃を高木のスーパーセーブで幾度となく凌ぎ、最少失点に抑えた。ベタ引きして守備を固めて勝点を取ることなど考えず、腰の引けた戦いを選ばなかったことは賞賛に値する。

 そもそも今季の強化費は、昨季の倍増とはいえ推定8億円を下回っている。日本代表選手がいなければ、強力助っ人と呼べる外国人選手もいない。片野坂監督は「そんなことを言い訳にしたくない」と気丈に振る舞ったが、上位との戦力差は明らかだ。今季の目標は「勝点45で残留」であり、15試合を終えて勝点25で6位は上出来だろう。方向性の転換を余儀なくさせるような内容でもなく、「今後も守り勝つサッカーではなく、主導権を持つためにこれまで積み上げてスタイルを貫く」(片野坂監督)方向性は間違っていないはずだ。
 
 とはいえ、昇格組にとって鬼門となる後半戦。過去の例を見ても、相手に対策を練られ、夏を上手く乗り切れずに失速する傾向がある。西山強化部長も「疲労が蓄積するなかで、夏場をいかに乗り切るかが、ひとつのポイント」と分析している。
 
 その点において、上位3連戦は不安が的中した試合だった。上位争いに残るためには、バックアッパーを含め、チーム全体の総合力が問われるのは当然のこと。連敗が止まったとはいえ、戦力的には厳しく、前田が5試合ぶりに戦列復帰はしたが、今後も怪我による主力の離脱が想定され、不安要素が解消されたというわけではない。ただでさえ台所事情の厳しいチームであるが故に、コンディション調整が死活問題となる。
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