「自分が監督になった時から、関東リーグ昇格を見据えたチーム作りを始めました。そのためのチーム作りとして、まずはつないでいくことを共通認識としました。昨シーズンとは異なるサッカーをしようとしています。より集団的に、攻守において必要になってくるチームとしてのコンビネーションなどを続けてやっていこうと」
関東リーグ昇格を勝ち取るためには、リーグとトーナメント、両方を勝っていかなければならない。そのためには試合を優位に進めるゲームコントロール力、そして意図的に崩して確実に得点を奪える能力が必要になる。この目的を実現するために、ポゼッションをベースとしたつなぐサッカーを目指すのは必然だろう。
「東京都リーグで勝とうと考えれば、それに応じたやり方が別にあると思います。でも、それだけでは関東リーグ昇格をかけたトーナメントで勝てないでしょうし、もし関東リーグに昇格したとしても、勝てるチームになれるかも分からない。上を目指すのであれば、チームをちゃんと構築しなければなりません。そのためにはチーム全体のレベルも底上げしなければならない。かといって、東京都リーグで負けたらそれ以前の話になってしまう。成長しながら結果を残していく。その両面を追求するシーズンになるのは分かっていました」
シーズン前には大規模な補強も行った。常勝・鹿島アントラーズの中心選手として活躍し、J1で400試合の出場経験を持つ青木剛、同じく鹿島に所属していた佐々木竜太、コンサドーレ札幌でプレーしていた石井謙伍、J2の愛媛FCで活躍した三原向平ら元Jリーガーに加え、能登正人といった関東リーグで活躍していた選手を獲得。前年も愛媛FCの10番を背負っていた安田晃大を獲得するなど、積極的な補強を敢行した上にさらなる補強。チームは盤石な体制を整え、2019年のリーグ戦開幕を迎えることになる。
(第2回に続く。次回は6月26日掲載予定です)
取材・文●伊藤 亮
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