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【英国誌記者】18歳の若者が持つ世界的にも稀な影響力!久保建英は一流の名門クラブで“1年生”として技を磨くべきだ

カテゴリ:連載・コラム

マイケル・プラストウ

2019年06月12日

ヒーロー扱いを受けない選手になるには世界トップレベルのクラブに属するしかない

エルサルバドル戦の67分にピッチに立った。ドリブル突破からのフィニッシュなど、インパクト十分のプレーを見せた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 フィギュアスケート界では、羽生結弦が15歳でシニアデビューし、4回転トゥループを成功させた。もちろん15歳という年齢で国民的なスターになるのは、あまりに酷だ。重圧も18歳の久保が置かれている状況よりも難しかっただろう! しかし、スポーツにはそれぞれ違う特徴があり、サッカー選手の場合は理系の学生と同じように経験・知識、失敗と成功を積み重ね、20代の半ばにピークを目指す分野だ。久保はまだまだ、現在の自分を理想の姿だとは思っていないだろう。
 
 そう考えると、日本の過熱的な興奮の中でプレーするより、外国の環境のほうが地道な努力を続けやすいのかもしれない。そう言えば、羽生選手も、同じ年頃にトロントへ渡っている。やはり、才能のある若きアスリートにとって、日本という環境はいろんな意味で、“暑過ぎ”なのだろうか。
 
 久保の場合、羽生と同じように、才能は間違いなく飛び抜けている。その才能をさらに磨くためには、世界的なトップクラブに属することをお勧めする。Jリーグではすでにスター選手だし、Jリーグが世界的に見ても質の高いリーグだからこそ、久保はその上を目指すしかない。また、普通の若者としての生活を続けるためにも、普通の選手にならなければならない。普通で、特にヒーロー扱いされることのない、目立たない選手になるためには、世界的なトップクラブに属するしかない。
 
 それはどのクラブなのか? そこは、久保の好みでいいと思う。センスも知識もあるから、自分に向いている環境を自分で選んでほしい。もちろん、バルセロナで成長した背景を考えれば、スペインへの移籍が王道だが、いまや世界のトップはどこも多国籍軍だから、殊さら言葉を優先することもないだろう。身長は低めだが、技術やスピードに優れているので、イングランドなどでもOKだ。
 
 しかし、それとは別に、最終的にトップクラブの主軸として試合に出られるようになるかどうかは、これからの努力と運次第だ。まずは海外の名門への入学だ。周りの人が期待を少し抑えて、有望な若者に時間を与え、待っていてほしい。久保はどんな可能性を秘めているか、まだまだ分からない。これは未来に負わせるべきものだ。今はまだ出来る限り地味に、そして謙虚に才能のある大学1年生という立場で、自分の理想へ邁進してほしい。
 
文●マイケル・プラストウ
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