高倉監督は「これまでは1位抜けのチームを予測できて、実際にそうなることが多かったが…」
実力差が接近したことでスリリングなゲームは、増している。日本が入ったグループには、ここまで日本がカモにしてきたアルゼンチンや、スコットランドが入っている。しかし、前者は欧州の各クラブで戦い、トップレベルのプレーヤーとの勝負を体感している選手が増え、後者には、長い距離を走った後でも、力強いシュートを決めるエリン・カスバートのようなアタッカーがいる。実力国イングランドを含め、グループリーグから戦いは予断を許さない。
「『2位通過すれば、向こうの山にアメリカとフランスが行くから、そっちのほうがいいんじゃない?』と教えてくださる方もいます。これまでは『こことここが1位で抜けるだろう』と予測できて、実際にそうなることが多かったんですが、今大会辺りから、これまでとは違う大会になると思います」と高倉麻子監督。当然、自分たちが晒されているリスクも承知している。
平均年齢が24か国中2番目に高かった2015年のチームから、24か国中2番目に若いチームとなった、なでしこジャパン。現地時間の明日、6月10日、戦国模様の大会に名乗りをあげる。
取材・文●西森 彰(フリーライター)
平均年齢が24か国中2番目に高かった2015年のチームから、24か国中2番目に若いチームとなった、なでしこジャパン。現地時間の明日、6月10日、戦国模様の大会に名乗りをあげる。
取材・文●西森 彰(フリーライター)