「練習で正解は見つからない」好調の大宮で今季初出場。チーム最年長38歳GKの矜持

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始

2019年06月09日

「練習のなかで正解は見つからない。公式戦に出て、そこでの結果がすべて」

 このチャンスをモノにするかどうか――。男は結果がすべてだ。
 
 普段は温厚な守護神は、しかし勝負の世界で、その覚悟を大事にして戦ってきた。もちろん不安はあるが、ピッチに立つときは決意を固めるしかない、と。
 
 塩田は本音を語る。
「ピッチに立ったときには良い仕事をしたいと考え、日々練習をしています。でも正直、その練習のなかで正解は見つからない。公式戦に出て、そこでの結果がすべて。だから今日、勝利を収められたという結果。それが残せて良かったなと思っています」
 
 試合が終われば、みんなに助けられたと、感謝を惜しまない。1失点したため、自身のパフォーマンス評価を問われると、「まあまあです」と笑った。
 
 13試合負けなし。しかし最近は4試合連続引き分けと勝てていなかった。ホームでは5月4日の17節・愛媛FC戦(〇2-1)以来の勝利だ。
 
「引き分けが続いたなか、この試合が勝つか負けるか、どちらに転ぶかで大きい一戦でした。今日勝つことができたことは、大きなプラスです」
 
 そして次戦15日の再びホームでのFC岐阜戦に向けて、「勝てたことがすべて。次の試合につなげたい。一つひとつ」
 
 ただ、勝利を収めたとき、それはチームメイトの誰かがゴールを決めていることになる。そんなヒーローこそ脚光を浴びるべきだと言わんばかりに、どんな時でもチームを縁の下で支え続ける塩田は、最後に取材ゾーンに現われ、そしてチームメイトが待つバスへ足早に向かった。
 
取材・文:塚越 始
 
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