「ホセは家族想いの天才少年だった」急逝したレジェスの恩師が悲しみの回顧【現地発】

カテゴリ:ワールド

エル・パイス紙

2019年06月06日

いつも笑顔で天真爛漫だった

04年冬にアーセナルに移籍。そのシーズンにプレミアリーグ制覇を経験した。(C)Getty Images

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 ホセほどの才能があれば、もっと偉大なキャリアを送ることも可能だったかもしれない。その思いがトゲのように私の喉に突き刺さったままなのは確かだ。同時に、私にとってホセは欧州サッカーの歴史に名を残す偉大な選手のひとりであり続けている。

 セビージャのヨーロッパリーグ3連覇に貢献し、レアル・マドリー、アーセナル、アトレティコ・マドリー、ベンフィカと各国のビッグクラブでプレーした。それでも、ホセの天真爛漫な性格は不変だった。いつも笑顔で、誰かと言い争いをしているところは一度たりとも見たことがない。ホセは人生を心から楽しんでいた。
 
 周囲の人間もそんな彼を愛した。アーセナルに移籍する前は、パブロ・アルファロらベテラン選手に可愛がられ、ヘスス・ナバスやアントニートとよくふざけ合っていた。セビージャに復帰してからはビトーロ(現アトレティコ)やエベル・バネガととくに仲良くしていた。

 いまセビージャ・ファミリーは、深い悲しみに包まれている。ダイヤモンドの左足を持ち、セビージャのカンテラが輩出したおそらく最高のタレントが唐突に「アディオス」を告げ、旅立っていったのだから。

文●パブロ・ブランコ
翻訳●下村正幸

著者プロフィール
パブロ・ブランコ/現役時代、セビージャ一筋で13年間在籍し、415試合に出場。引退後はフロント入りして、主にカンテラの要職を歴任し、レジェスをはじめ、カルロス・マルチェナ、ヘスス・ナバス、セルヒオ・ラモスらを発掘して育て上げた。現在はカンテラの統括コーディネーターを務める。1951年、セビージャ生まれ。
 
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