万能性が光った堂安
一方で、周囲に合わせてプレーを柔軟に変える万能性が光ったのが堂安だった。堂安もパワフルかつテクニカルなドリブルが持ち味ではあるが、この日は、状況に応じて使い分けていた印象だ。
酒井宏樹、大迫勇也と巧みにポジションを替えながらパスワークで崩す時もあれば、時にDFの背後を突いて、中島のクロスや柴崎岳のパスからシュートチャンスを生み出していった。状況に応じて様々なプレーを選択し、攻撃をスムーズにしようと試みていた。
中島のクロスにヘディングで合わせた7分や、柴崎からの浮き球のスルーパスを引き出した28分のシーンは、特に抜け出しの鋭さが光った印象的な場面だろう。
酒井宏樹、大迫勇也と巧みにポジションを替えながらパスワークで崩す時もあれば、時にDFの背後を突いて、中島のクロスや柴崎岳のパスからシュートチャンスを生み出していった。状況に応じて様々なプレーを選択し、攻撃をスムーズにしようと試みていた。
中島のクロスにヘディングで合わせた7分や、柴崎からの浮き球のスルーパスを引き出した28分のシーンは、特に抜け出しの鋭さが光った印象的な場面だろう。
実際に堂安は、局面を崩してクロスを供給する中島との関係性を意識していたという。「翔哉君は打開ができるので、僕はゴール前に入ることを意識していました。背後に抜けるシーンがありましたけど、ああいうシーンは増やしていかないとなと。クロスにはもっと入っていかないと」と試合後に振り返っている。
森保体制では、もはや欠かせない存在になっているふたりの特長が浮き彫りになったという意味では、トリニダード・トバゴ戦の新システム導入の試みは実に興味深かった。ただし、忘れてはいけないのは、いずれも無得点でチームを勝利に導けていない事実だ。システムに捉われず、さらに連係を深めて攻撃を牽引してほしいものだ。
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
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