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【トリニダード・トバゴ戦|戦評】初導入3-4-2-1に見えた課題。無得点という結果は偶然ではない

カテゴリ:日本代表

本田健介(サッカーダイジェスト)

2019年06月06日

どう攻めるか“型”を作る必要が

3バックは冨安(背番号16)、畠中(背番号22)、昌子(写真後方)で構成。無失点に抑えたが、攻撃面での貢献は少なかった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 しかし今後、真剣勝負の場で活用していくには、少なくない課題が浮き彫りになった。
 
 特に無得点に終わった攻撃面だ。シャドーとして出場した堂安律は、「(通常の4-4-2より)前の選手はひとり減っているので、(前線の)3人のコンビネーションが大事になるなと考えていました。パスを入れる時に一か所減っているので、どうしても最後のスルーパスなどは少ないと感じました。ただ僕らがより危険なエリアに入っていけるシーンもありましたし、やろうとしていることは悪くなかったです」と話す。
 
 もっとも得点を奪うためには前線の3人(CFの大迫勇也、シャドーの堂安、中島翔哉)だけでなく、彼らに両ウイングバックや、ボランチ、はたまたオーバーラップしたストッパーが絡む必要があり、ボランチの柴崎岳は「この形を今後、使っていくのならどう攻めるか、型のようなものを作っていく必要があります。4バックのチームでやっている選手が多いですし、パターンを作るのが大切です」と分析する。
 
 中島翔哉らの仕掛けでチャンスは作ったが、単発に終わったシーンも多く、相手守備網を崩す形は限られていた。フィニッシュ精度の問題もあるが、連係の不足が無得点に終わった要因に映る。
 
【日本代表PHOTO】トリニダード・トバゴ戦を彩った「美女サポーター」たち
 
 また守備面では、そこまで怖さがなかったトリニダード・トバゴの前線の3人に対し、日本は5バックで守るシーンが見られ、無失点で終えられたものの、アンバランスさは目立った。また日本がポゼッション率で上回っていたものの、3バックの選手はオーバーラップを試みる回数が少なく、重心が後ろにかかっていたからこそ、攻撃に圧力をかけられなかった側面もあった。
 
 もっともその点に関しては、昌子は新システムだっただけに、止む得ない部分もあったと話す。
 
「僕ら3枚(3バック)がより攻撃に参加できれば良かったという考え方もありますが、色んなものを求めて失点したら意味がないと思っていたので、まず守備から入ろうと話していました。慣れれば、トミ(冨安健洋)は終盤に積極的に上がっていましたし、(畠中)槙之輔も前に行く時は行っていた。
 
 トライすることは良いことですし、今後は相手を見ながら対応もしたいです。今日は相手の11番の選手が真ん中にポジションを取っていたので、(3バックの中央であった)僕が前に行くのは難しかったですが、相手が2トップだったら、真ん中の僕が行けるかもしれない。そういう変化を察知して振る舞いたいです」

【堂安律 PHOTO】右サイドから相手に脅威を与えた!積極的にシュートを放ち随所に存在感!
 
 
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