昨年の選手権予選決勝で帝京長岡と対戦。経験値の少なかったチームは…
就任3年目のインハイ予選は準決勝で日本文理に1-3で破れ、昨年のインハイ予選は準決勝で帝京長岡に0-1の敗戦を喫した。そして、この年の選手権予選。準決勝で新潟明訓を2-1で下し、ついに荒瀬監督就任後初の決勝まで駒を進めたが、決勝では帝京長岡に1−4の完敗だった。荒瀬監督は当時をこう振り返る。
「僕が選手の時も選手権予選の決勝には行ったことがないし、(インハイは高校2年の時に大阪インハイ出場)、大学卒業後、桐蔭のスタッフを2年やった時も予選決勝まで行ったことがなかった。(決勝会場の)ビッグスワンに初めて立って、雰囲気がすごく独特で想像以上でした。選手も初めてだったし、僕自身も雰囲気に飲まれてやりたいサッカーを引き出してあげられなかった。特に先制した試合だったので、ゲーム展開的にもいい流れだったけど、オウンゴールで失点してから、そこで僕がちょっとチームを引き締めておけばよかったのに、選手の動揺を抑えきれなかった。そこから一気に崩れてしまった。ゲームの流れも含めて、監督の経験は積んでいたけど、緊迫した大舞台で指揮を執るのも初めてで、選手たちに申し訳ない思いだった」
だが、初めての経験は荒瀬監督とチームに大きな財産をもたらした。
「今年はその経験を踏まえることが出来た。準々決勝の開志学園JSC戦が一番しんどくて、チーム全体の調子がまったく上がらないまま、0-0の延長戦までもつれ込んだ。なんとか延長後半にCKから先制して1-0で勝ったけど、いつやられてもおかしくなかった。でも、そこから僕も冷静になれた。準決勝の明訓戦はスタメン3人を入れ替えて、その内のFW五十嵐翔とCB棚橋怜央はこれまでAチームで一度もスタメンで使っていなかった選手でした。結果、五十嵐が先制して、棚橋もしっかりと守ってリズムを作ってくれたし、開志戦でスタメンから外した左サイドバックの土田も、ギラギラした目をしていたのでスタメンに復帰させたら、3点目を決めてくれた。この勝利で流れに乗ることが出来た」
「僕が選手の時も選手権予選の決勝には行ったことがないし、(インハイは高校2年の時に大阪インハイ出場)、大学卒業後、桐蔭のスタッフを2年やった時も予選決勝まで行ったことがなかった。(決勝会場の)ビッグスワンに初めて立って、雰囲気がすごく独特で想像以上でした。選手も初めてだったし、僕自身も雰囲気に飲まれてやりたいサッカーを引き出してあげられなかった。特に先制した試合だったので、ゲーム展開的にもいい流れだったけど、オウンゴールで失点してから、そこで僕がちょっとチームを引き締めておけばよかったのに、選手の動揺を抑えきれなかった。そこから一気に崩れてしまった。ゲームの流れも含めて、監督の経験は積んでいたけど、緊迫した大舞台で指揮を執るのも初めてで、選手たちに申し訳ない思いだった」
だが、初めての経験は荒瀬監督とチームに大きな財産をもたらした。
「今年はその経験を踏まえることが出来た。準々決勝の開志学園JSC戦が一番しんどくて、チーム全体の調子がまったく上がらないまま、0-0の延長戦までもつれ込んだ。なんとか延長後半にCKから先制して1-0で勝ったけど、いつやられてもおかしくなかった。でも、そこから僕も冷静になれた。準決勝の明訓戦はスタメン3人を入れ替えて、その内のFW五十嵐翔とCB棚橋怜央はこれまでAチームで一度もスタメンで使っていなかった選手でした。結果、五十嵐が先制して、棚橋もしっかりと守ってリズムを作ってくれたし、開志戦でスタメンから外した左サイドバックの土田も、ギラギラした目をしていたのでスタメンに復帰させたら、3点目を決めてくれた。この勝利で流れに乗ることが出来た」