さらに、今回のサンクスマッチでは、地元のサッカークラブ「市原スポレクサッカースクール」の子どもたちと家族が試合に招待された。試合前にはスタジアムツアーが行なわれ、選手控室や試合前のアップルームなど、普段は入れないエリアやピッチレベルでグラウンドを見学し、子どもたちは興味津々でツアーを楽しんでいた。

　選手入場時には、選手と一緒に入場するエスコートキッズも務め、間近でプロのサッカー選手を見たり、試合前のボルテージが高まるスタジアムのピッチに立ったりと、貴重な体験も。エスコートキッズをした小学４年生の藤田一輝くんは、「近くで見る選手は迫力があって大きかった」と感想を話した。また小学３年生の鈴木大翔くんは、「まさか手をつなげるとは思わなくてドキドキした。将来は日本代表選手になりたい」と、さらにサッカーへの思いが強くなったようだった。

　Kappaブランドを展開する株式会社フェニックスの選手販促課、土井唯史氏は「10年以上ジェフユナイテッド千葉のサプライヤーをさせていただいております。千葉・市原地域でサッカースクールを開催するだけでなく、サッカーを通じて地域の皆様に何かをしたいという思いで取り組んでおります。サンクスマッチでは、地域の皆様に向けて日頃の感謝を少しでもお伝えできたら幸いです」と話した。

　試合は残念ながら敗れてしまったものの、多くのサポーター、ファンがKappaウエアを着て地元クラブの選手たちに大きな声援を送り、スタジアムに創り出す一体感は何物にも代えがたい。「サンクスマッチ supported by Kappa」は、試合以外の面でも、サポーター、ファンを楽しませた。

取材・文●サッカーダイジェスト編集部