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【U-20W杯・イタリア戦|戦評】いまだ無敗も無傷では掴めなかった16強入り。悔やまれるのは…

カテゴリ:国際大会

志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

2019年05月30日

失ったもの、得られなかったものも決して小さくはない。

果敢に仕掛けた斉藤光毅も左肩を押さえてピッチを後にした。(C) Getty Images

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 果敢に攻め込んだ日本は枠内シュートが7本と、チャンスの数は多かった。しかし、結果的にはスコアレスドローで、積極的に得点を狙った2枚のFWが負傷交代。試合直後のため、影山監督はふたりの怪我の状態を「まだ正直よく分かりません」と言うが、仮に次戦に響く怪我だった場合、この代償は大きい。
 
 また、イタリア戦でDF三國ケネディエブスとFW西川潤が今大会初先発。だが、前者は少々危なっかしいディフェンスが目につき、後者はゴールに絡めなかった。

 イタリアと引き分け、通算1勝2分けの2位とはいえグループステージを突破できたことは大きな収穫だ。ただ、2トップは負傷で交代を余儀なくされ、チャンスを与えた選手がアピールできず、1位突破という目標も達成できなかった。得たものは確かに大きいが、今後を見据えれば失ったもの、得られなかったものも決して小さくはないだろう。
 
 勝ちに行くことは素晴らしいし、観客もアグレッシブなプレーを見たいはず。その姿勢は否定しない。「1次予選を突破できたことはまず嬉しく思っています」と影山監督が言う通り、グループステージ突破は素直に喜んでいい。
 
 2位通過となり、決勝トーナメント1回戦まで中5日の日程となったことを、前向きにも捉えられるだろう(※1位突破の場合は中3日)。ただし、田川、斉藤は5日間でコンディションを整え、次戦に間に合うのか。もし出場できなかった場合、このイタリア戦で「温存すれば良かった」との見方もできる。
 
 果たして、この結果がこの後の日本の戦いにいかなる影響を及ぼすのか。イタリア戦の評価は決勝トーナメントに持ち越しとなった。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
 
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