全北と蔚山には「ACL進出権3+1」の確保が求められる
いずれにしても大邱と慶南はKリーグ・市民クラブの希望と限界の両方を示したわけだが、それだけに目を引いたのが企業クラブの代名詞的存在の全北現代と蔚山現代の安定感だった。ともに現代グループを親会社にしており(全北は現代自動車、蔚山は現代重工業)資金力もあるが、著名なサッカージャーナリストであるソ・ホジョン記者も、『NAVER SPORTS』に寄稿した「大邱・慶南はよく戦い、蔚山・全北は強かった」と題したコラムなかでこう綴っている。
「全北現代と蔚山現代は強者の余裕を見せた。(中略)2チームともにKリーグでも首位争いを牽引するほど、スカッドが分厚く明らかに他とは違っていた」
「全北現代と蔚山現代は強者の余裕を見せた。(中略)2チームともにKリーグでも首位争いを牽引するほど、スカッドが分厚く明らかに他とは違っていた」
それだけに決勝トーナメント進出を決めた全北と蔚山にかかる期待も大きい。『サッカージャーナル』も「ACL進出権3+1、全北と蔚山がしっかり守らなければならない」というコラムのなかでこう訴えている。
「Kリーグが多少停滞している間、中国スーパーリーグ(山東、広州、上海)と日本のJリーグ(広島、鹿島、浦和)は3チームが16強に進出した。アジアサッカーの韓日中三国志でKリーグが一歩遅れたわけだ。(中略)これから始まるトーナメントで全北と蔚山が好成績を出してこそ、(来季ACL出場権の)3+1を守ることができる」
6月16日と26日に行なわれるラウンド16で、全北は上海と、蔚山は浦和と対決する。再び実現する“ミニ日韓戦”もヒートアップした戦いになりそうだ。
構成●ピッチコミュニケーションズ