「U-20は原石の世代」黄金世代メンバー・播戸竜二が大会注目ポイントを語る

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年05月23日

U-20の世代は1試合で個人レベルがグッと上がる。

17歳ながら飛び級でメンバー入りした西川。シュートやドリブルなどのスキルの高さはずば抜けている。

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――サッカーを楽しむためには、継続して見ることもひとつの要素だと思います。

 僕らの世代にはシンジがいて、彼が引っ張ってくれました。彼は1998年に18歳でフランス・ワールドカップに出場しています。当時のU-20のメンバーはみんな、彼に負けないために頑張っていました。

 僕のなかでも、なんぼJリーグで試合出ましたとか、なんぼ点取っても、シンジはワールドカップに出ているっていうのが常にありました。あの大会があったから今も切磋琢磨していると思います。大会後もその想いは継続していて、U-20で一緒にやった仲間と日本サッカーを盛り上げたい想いはすごく強く持っています。

――注目している選手はいますか?

 西川潤選手のデビュー戦となった、神戸対C大阪のルヴァンカップを見に行ったんです。彼は良いですね。男前だし、スター性がある。180cmで左利き、プレーもしっかりしていて、スケールが大きい。結果を残さないとこの世界で生き残っていけへんし、全員で上がっていかないといけないから東京五輪とカタール・ワールドカップにつながる良い結果が出せれば、日本サッカーの良いサイクルができると思いますよ。

――日本のグループB(メキシコ、イタリア、エクアドル)の展望と注目選手は?

 日本の守備陣が海外の屈強なストライカーを止めることができるのか気になります。先日のルヴァンカップで瀬古歩夢選手(C大阪)がウェリントン(神戸)にガシガシいっていたんです。あの年代でそれができるのは重要だと思います。だから、どんなに強いFWと対戦しても怯まないと思うので楽しみですよ。僕らの頃よりもCBは粒が揃っているので、ああいった強力なアタッカーと対峙する日本の守備は見応えあると思います。

――日本が勝ち進むためにはどんな戦い方をすれば良いと思いますか?

 日本は個人のストロングがあるチームなのでそこをどんどん出していってほしい。U-20の世代ってどういう戦い方というのは難しいんです。全体は監督がまとめると思いますが、自分たちの個性を出すしかない。僕らの時もトルシエ監督がフラット3など大枠を作って、そのなかで好きなようにやっていました。分析も重要だと思いますが、この世代って最終的に自分たちのイメージを持って戦わないと勝ち上がれない。

――U-20世代の大会ならではの特徴はありますか?

 上のカテゴリーになるほど、駆け引きも多くなりますし、経験値が増える分、選手たちも戦い方に慣れてくる。フル代表はチームが最初にあって、その中で個を活かす。逆にこの世代は、小さい頃からやってきた自分のサッカーを見せる意識を強く感じます。個があってのチーム。個を活かしながらチームに組み入れていく大会だと思います。そういった視点で見ると楽しめると思います

――優勝候補は?

ポルトガル、イタリアは優勝候補ですよね。短期決戦の大会ですけど、急にグッと伸びるチームってあるんですよ。俺らがそうでしたら。この世代は1試合で個人レベルがグッと上がります。今大会の日本にはそこも期待したい。そういう希望も込めて日本に優勝してほしいですね。

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