サイドアタックを抑えられた際の次善策が見えてこず
1点を先行されて、大岩剛監督は2枚の交代カードで2列目の両サイドを変える。安部裕葵と山口一真を投入すると、たしかに敵陣でのプレータイムは増えた。ただ、それは彼らふたりの個人技によるところが大きく、攻撃は活性化されたとはいえ、連動性のある仕掛けは限られ、相手に脅威を与えるまでには至らなかった。
サイドを攻略する形はまずまずできているとは思う。だが、それを抑えられた時の次善策がなかなか見えてこない。リスクを背負ってでも、中央からこじ開けていくような強引さもなかった。
押し込む時間帯は増えても、ゴールの“匂い”が漂ってこない。一人ひとりの奮闘が“点”のままで、“線”としてつながらない。
「噛み合わなくても勝つのが鹿島。最悪、引き分けには持ち込みたかった」と伊藤が悔しがれば、名古も「こういう試合でも鹿島は勝たなければいけない」と唇を噛みしめる。
だが、結果として0-1の敗戦。ホームゲームでありながら、シュート数で相手の9本に対し、鹿島は7本と下回った。内田篤人、鈴木優磨、山本脩斗、チョン・スンヒョンなど、少なくない怪我人を抱えている苦しい台所事情ではあるが、それでも、この日の鹿島は本来の実力の半分も示すことができていなかった。
ACLでは今季初の黒星となったが、次のアウェーでのジョホール戦(5/8)を良い状態で迎えるためにも、それまでのリーグ戦2試合(4/28のアウェー横浜戦、5/3のホーム清水戦)で悪い流れを断ち切るようなゲームができるか注目だ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
サイドを攻略する形はまずまずできているとは思う。だが、それを抑えられた時の次善策がなかなか見えてこない。リスクを背負ってでも、中央からこじ開けていくような強引さもなかった。
押し込む時間帯は増えても、ゴールの“匂い”が漂ってこない。一人ひとりの奮闘が“点”のままで、“線”としてつながらない。
「噛み合わなくても勝つのが鹿島。最悪、引き分けには持ち込みたかった」と伊藤が悔しがれば、名古も「こういう試合でも鹿島は勝たなければいけない」と唇を噛みしめる。
だが、結果として0-1の敗戦。ホームゲームでありながら、シュート数で相手の9本に対し、鹿島は7本と下回った。内田篤人、鈴木優磨、山本脩斗、チョン・スンヒョンなど、少なくない怪我人を抱えている苦しい台所事情ではあるが、それでも、この日の鹿島は本来の実力の半分も示すことができていなかった。
ACLでは今季初の黒星となったが、次のアウェーでのジョホール戦(5/8)を良い状態で迎えるためにも、それまでのリーグ戦2試合(4/28のアウェー横浜戦、5/3のホーム清水戦)で悪い流れを断ち切るようなゲームができるか注目だ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)