国内組の3バックは、闘莉王、中澤、そして田中誠だ。
国内組最強ベスト11は、代表経験者で海外移籍がない選手から選出した。
まず、GKは楢崎正剛が実績、経験ともに最強の国内組GKだ。
最終ラインは3バックにしたが、闘莉王は人への当たり、空中戦とも抜群の強さを誇る。中澤祐二も無類の空中戦の強さを誇り、このふたりがいなかったらクロスから容易に失点を喫し、南アフリカW杯ベスト16を達成できなかっただろう。この屈強なふたりを使い、ラインを操作するのが田中誠。誰に対しても厳しいことが言えるリーダー的な素質があり、気の利いた守備ができる選手。
左のウィングバックは本山雅志。ナイジェリアワールドユース(現U-20W杯)で見せたキレキレのドリブルを越える選手を日本でまだ見たことがない。アフリカで一番地元ファンを沸かせたのは彼だった。守備には目をつぶり、攻撃重視で左肩上がりのポジションを取る。右ウィングバックの駒野友一はキックの精度が高く、プレースキックの名手でもある。また、スピードがあり、豊富な運動量でスペースをカバーしてくれるので本山とのバランスを取るのにはうってつけだ。
まず、GKは楢崎正剛が実績、経験ともに最強の国内組GKだ。
最終ラインは3バックにしたが、闘莉王は人への当たり、空中戦とも抜群の強さを誇る。中澤祐二も無類の空中戦の強さを誇り、このふたりがいなかったらクロスから容易に失点を喫し、南アフリカW杯ベスト16を達成できなかっただろう。この屈強なふたりを使い、ラインを操作するのが田中誠。誰に対しても厳しいことが言えるリーダー的な素質があり、気の利いた守備ができる選手。
左のウィングバックは本山雅志。ナイジェリアワールドユース(現U-20W杯)で見せたキレキレのドリブルを越える選手を日本でまだ見たことがない。アフリカで一番地元ファンを沸かせたのは彼だった。守備には目をつぶり、攻撃重視で左肩上がりのポジションを取る。右ウィングバックの駒野友一はキックの精度が高く、プレースキックの名手でもある。また、スピードがあり、豊富な運動量でスペースをカバーしてくれるので本山とのバランスを取るのにはうってつけだ。
中盤のアンカーは、今野泰幸か明神智和。ただ、攻撃力にも優れた今野が1歩リード。インサイドサイドハーフには遠藤保仁と澤登正朗。遠藤はオシム監督時にトップ下を任され、攻撃的なポジションの時にいた時、意外性と恐さがあった。南アフリカW杯ではインサイドハーフで攻撃力をいかんなく発揮しており、ピッチ上の監督としても必要だ。澤登は清水の経営危機を乗り越え、その後の黄金期を支えたエース。万能型で遠藤や中村憲剛とうまく絡めるだろう。トップ下の中村は視野が広く、技術が高い。澤登、遠藤とともに流動的に動けるタイプなので、サッカーIQが高いこの3人の崩しを見てみたい。
1トップは、中山雅史。
Jリーグ年間最多得点記録(36点)を持ち、4試合連続のハットトリックの記録を持つ中山はオバケFWだ。特に調子に乗った時の誰にも止められない感は、中山しか醸し出すことができなかった独特の空気感だった。
この国内組を指揮するのは、イビチャ・オシム監督。選手を既存のポジションではなく、オシム監督が考えるポジションに置き、日本らしさを追求した。そのチーム作りが最大の魅力であり、その仕事をW杯まで見届けたかった。
文●佐藤俊(スポーツライター)