識者が選ぶ、平成の日本代表ベスト11!「弱小国から変貌を遂げる過程で大半の貴重なゴールを記録したのは…」

カテゴリ:日本代表

加部 究

2019年04月22日

釜本邦茂以降、カズほど日本代表で明確な得点源となったストライカーは生まれていない

加部究氏が選んだ平成の日本代表ベストイレブン。67年生まれのカズから98年生まれの冨安まで多彩な顔ぶれとなった。(C) Getty Images

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 平成の時代もあと1週間足らずで幕を閉じることになるが、この30年余りで日本サッカー界は大きな進化を遂げてきた。とりわけ日本代表は苦難の道のりを経てワールドカップ初出場を果たし、3度のベスト16進出を実現するなど劇的な変貌を見せている。そんな平成の時代を振り返ると、日本代表に欠かせない11人はいかなる構成になるのか。昭和の時代から日本サッカーを長く取材してきた識者に平成の日本代表ベスト11を選んでもらった。


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 欧州の所属クラブでの到達度、日本代表での貢献度、その時代での突出ぶりやインパクトなど、どこに重きを置くかで微妙に人選が変わってくる。時代背景を考えれば、平成の幕が開いて10年間近くは、井原正巳抜きの代表は考えられなかったわけだが、その後プレミアで活躍する選手が出てきた以上、苦難の時代を支えた選手に「ベスト」の称号を与えるのは難しい。しかしそれでもやはりアマチュアからプロの時代への水先案内人として、三浦知良(カズ)だけは外せない。後発の選手たちに比べれば欧州での実績は見劣りするし、ワールドカップへの出場も果たせなかったが、釜本邦茂以降、カズほど日本代表で明確な得点源となったストライカーは生まれていない。弱小国から変貌を遂げていく日本代表の足跡を辿れば、大半の貴重なゴールを記録したのはカズで、大舞台での勝負強さや、意識改革を牽引する存在としてのキャラクターは際立っていた。
 
 また日本がワールドカップ初出場を果たし、世界に伍して戦っていく過程で、中田英寿が果たした役割も同等の価値を持つ。当時世界最高水準を誇るセリエAでも弱小のペルージャに所属しながら、どんなビッグクラブにも臆することがなく、特に前回覇者のユベントスから2ゴールを奪ったデビュー戦は鮮烈だった。次の移籍先がイタリアの至宝フランチェスコ・トッティを擁すローマだったのは不運だったが、裏返せば「イタリアの王子」に肉薄する力を示し、スクデット獲得へ重要な役割も果たした。さらに世界チャンピオンのフランスとのアウェー戦で見せた孤軍奮闘ぶりは、トップレベルでも重要に戦える能力の高さを立証していた。
 
 逆に香川真司は、欧州での到達地点が群を抜いている。ドイツでの二冠は、かつて奥寺康彦も経験しているが、香川は2年連続して明らかに牽引し、最高級の評価とともにマンチェスター・ユナイテッドへとステップアップ。スタメン定着には失敗したが、リーグ制覇も経験した。一方中村俊輔、小野伸二、本田圭佑に優劣をつけるのは難しい。おそらく若くしてフェイエノールトをUEFAカップ優勝に導いた小野の才能は突出していた。だが他の2人に比べるとフル稼働の時間が短い。本田は日本代表での功績が光り、ワールドカップでも3大会連続で得点している。一方セルティックでレジェンドとなった中村俊のインパクトとファンタジーは別格だ。
 

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