「(ジョレンテの)腕の肌が揺れているという意見があるが…」
さらにクラッテンバーグは、英衛星放送『Sky Sports』で解説を務めた元イングランド代表CBのリオ・ファーディナンドが、「得点直前に手の皮膚が完全に揺れている。これはどう見てもノーゴールだ」と主張するなど、物議を醸しているジョレンテのゴールシーンについても言及している。
「あの場面はこのシステム(VAR)の最も良い実例だ。きちんとした流れで、正しいジャッジが下されたんだからね。これだけ注目度が高い一戦での重要なシーンで、シティの選手がトッテナムの得点に異議を唱え、それを受けて主審が問題のシーンをちゃんと見直すチャンスを得られたという事実が、重要だと私は思う」
そして、クラッテンバーグは、自分をこの試合の主審に置き換えて、ジョレンテのゴールシーンをこう“捌いた”。
「あの場面はこのシステム(VAR)の最も良い実例だ。きちんとした流れで、正しいジャッジが下されたんだからね。これだけ注目度が高い一戦での重要なシーンで、シティの選手がトッテナムの得点に異議を唱え、それを受けて主審が問題のシーンをちゃんと見直すチャンスを得られたという事実が、重要だと私は思う」
そして、クラッテンバーグは、自分をこの試合の主審に置き換えて、ジョレンテのゴールシーンをこう“捌いた”。
「もしも、手に当たったボールがゴールに入っていたらならば、認められなかったはずだ。私も認めない。たとえ、接触がわずかでもね。しかし、スローモーション映像が明らかにしている通り、ボールはフェルナンド・ジョレンテの腿に当たって入っている。彼の腕の肌が揺れているという意見があるが、あれはボールが当たって揺れたかどうかも分からないごくわずかなものだ。繰り返すが、ゴールは間違いなく彼の太腿によるものだよ。
私は時々、ハンドのシーンにおけるVAR使用について批判的になることがあるが、今回の場面においては、正確な判定を下すためにスローモーションの映像は必要不可欠だったと認めざるを得ない」
より正確なジャッジを期すために導入したVARをもってしても、判断が難しい微妙な判定が二度もあったこの一戦。その両方が不利に働いたことで敗退を喫したシティにとっては、何ともやりきれない結果となってしまった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部