お騒がせ審判が“幻のAT弾”を切る!
チャンピオンズ・リーグ史にも刻まれるであろう名勝負の行方を決定づけた最先端の判定システムが、波紋を広げている。
現地時間4月17日、マンチェスター・シティとのチャンピオンズ・リーグ準々決勝・第2レグに臨んだトッテナムは、3-4で敗れたものの、アグリゲートスコアで4-4とし、アウェーゴールの差で前身のチャンピオンズ・カップ時代以来、57年ぶりのベスト4進出を決めた。
スリリングな好ゲームだったのは間違いないものの、この試合の勝負を分けたのはビデオアシスタントレフェリー(VAR)だった。
まず、73分にトッテナムがフェルナンド・ジョレンテのゴールによってアドバンテージを得たシーンでは、ボールがスペイン代表FWの太腿あたりで押し込む直前に、手に当たってとしてVARの介入があった。だが、ジュネイド・チャキル主審は、ハンドはなかったとしてゴールを認めた。
また、終了間際の後半アディショナルタイム4分には、ラヒーム・スターリングが“逆転”ゴールを決めるも、VARの指摘で、直前にアシストしたセルヒオ・アグエロがオフサイドとなって取り消されたのだ。
現地時間4月17日、マンチェスター・シティとのチャンピオンズ・リーグ準々決勝・第2レグに臨んだトッテナムは、3-4で敗れたものの、アグリゲートスコアで4-4とし、アウェーゴールの差で前身のチャンピオンズ・カップ時代以来、57年ぶりのベスト4進出を決めた。
スリリングな好ゲームだったのは間違いないものの、この試合の勝負を分けたのはビデオアシスタントレフェリー(VAR)だった。
まず、73分にトッテナムがフェルナンド・ジョレンテのゴールによってアドバンテージを得たシーンでは、ボールがスペイン代表FWの太腿あたりで押し込む直前に、手に当たってとしてVARの介入があった。だが、ジュネイド・チャキル主審は、ハンドはなかったとしてゴールを認めた。
また、終了間際の後半アディショナルタイム4分には、ラヒーム・スターリングが“逆転”ゴールを決めるも、VARの指摘で、直前にアシストしたセルヒオ・アグエロがオフサイドとなって取り消されたのだ。
試合後は両軍の明暗を分けたVARに話題が集中。英紙『The Sun』が、VARが全てを決めたと言わんばかりに「全てがO“VAR”(終わった)」と見出しを打てば、シティの指揮官ジョゼップ・グアルディオラは、「VARを支持している」と前置きしたうえで、「別の角度から見ればハンドだったのではないか」と訴えた。
はたして、VARは正しい判定を下していたと言えるのか? この話題に興味深い主張をしたのが、元プレミアリーグ審判のマーク・クラッテンバーグだ。
同氏は、2016年に世界最優秀審判賞を受賞するなど実績は申し分がない一方、選手への暴言やプライベートでのスキャンダルなどで話題を呼ぶことも少なくない、いわゆる“お騒がせ審判”としての顔を持つ。
そんなクラッテンバーグは、英紙『Daily Mail』に寄せたコラムにおいて、「これはVARにとって素晴らしい夜だ」として、まず、後半アディショナルタイムのスターリングのゴールシーンについて、こう述べている。
「ベルナルド・シウバからアグエロにボールが入った時、彼がオフサイドになっていたことはリプレイで明らかに示されていた。主審はエリクセンがボールを蹴ったと思って判定を下すのが遅れたのかもしれない。しかし、明らかにシウバはボールに触れている。『彼のボールに対する接触は意図的ではない』と主張する人もいるかもしれないが、それは関係がない。最終的にパスを送り出した人間がシティの選手である限り、アグエロはオフサイドだ」
はたして、VARは正しい判定を下していたと言えるのか? この話題に興味深い主張をしたのが、元プレミアリーグ審判のマーク・クラッテンバーグだ。
同氏は、2016年に世界最優秀審判賞を受賞するなど実績は申し分がない一方、選手への暴言やプライベートでのスキャンダルなどで話題を呼ぶことも少なくない、いわゆる“お騒がせ審判”としての顔を持つ。
そんなクラッテンバーグは、英紙『Daily Mail』に寄せたコラムにおいて、「これはVARにとって素晴らしい夜だ」として、まず、後半アディショナルタイムのスターリングのゴールシーンについて、こう述べている。
「ベルナルド・シウバからアグエロにボールが入った時、彼がオフサイドになっていたことはリプレイで明らかに示されていた。主審はエリクセンがボールを蹴ったと思って判定を下すのが遅れたのかもしれない。しかし、明らかにシウバはボールに触れている。『彼のボールに対する接触は意図的ではない』と主張する人もいるかもしれないが、それは関係がない。最終的にパスを送り出した人間がシティの選手である限り、アグエロはオフサイドだ」