ドルトムントがアリアンツ・アレーナにのみ込まれた夜、コバチとファーブルに何が起こったのか?【現地発】

カテゴリ:ワールド

中野吉之伴

2019年04月12日

ファーブルはもう少し早く手を打てなかっただろうか。

前半で4ゴールを奪ったバイエルンの勢いは後半も衰えず、ドルトムントは打開策を見つけることができなかった。 (C)Getty Images

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 立ち上がりからバイエルンの超正攻法を前にどんどん押し込まれてしまう。

 ロベルト・レバンドフスキ、キングスレー・コマン、セルジュ・ニャブリの3人も足を止めることなくドルトムントの最終ラインに絶え間なくプレッシャーをかける。

 ひとたびボールを奪うとパスを素早く展開し、レバンドフスキとミュラーが絶えずポジションチェンジしながらDFをゆさぶり、空いたスペースにニャブリやコマンが次々に飛び出していく。特に危険なパスを配給していたのはチアゴだ。リスクの高いパスが求められるポジションにそれが得意な選手を置く。

 セットプレーも大きな武器になった。ミュラーとマルティネスを起用した狙いはここにもある。ドルトムントはセットプレーの守備に大きな難を抱えており、この日もその課題は解決されることなく、ほぼすべてのセットプレーがバイエルンのチャンスになっていた。

 結果、バイエルンは前半だけで4ゴール。コバチはバイエルン監督就任以来のベストゲームを今季最も大事な試合でもたらすことができた。

 後半の交代もタイミング的にも意図的にも理にかなっていた。68分にコマンに代えてフランク・リベリを投入。ゲームに落ち着きをもたらし、流れをコントロールさせる。77分、マルティネスに代えてレオン・ゴレツカ、80分にはミュラーに代えてレナト・サンチェスを起用。中盤に活力と緊張感をもう一度もたらし、カウンター時の推進力を高める狙いだ。

 対するドルトムントはいいところがないまま終わってしまった。選手間の距離があいまいでゾーンディフェンスとしてもマンツーマンディフェンスとしても中途半端な位置取りに終始した。

 狙い通りにボールを奪取することができないのだから、素早い攻撃を繰り出すこともできない。それならば試合前のプラン通りにとどまっておく必要もないはずだが、ファーブルは動かなかった。不安定なチームは失点を重ね、前半で勝負の行方は決定的なものになってしまった。

 前半のうちに手を打つことはできなかっただろうか。ゲッツェ、マリウス・ヴォルフらを投入した狙いはわかる。でも効果は少なかった。

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