【セルジオ越後】主力を呼べないコパ・アメリカ…なぜ前もって対策を練らなかったの?

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2019年04月09日

日本サッカー協会とJリーグへの“宿題”

U-22代表のメンバーが中心となる案が挙がっているようだ。FC東京の久保を招集するという報道も。写真:田中研治

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 こうなると、3月にコロンビアとボリビアの南米の2か国と前哨戦をした意味もあまりなくなってしまうよ。特にコロンビアはハメスやファルカオといった主力メンバーを揃えてきてくれたけど、そんなことは多くあることではないんだ。

 どうしても南米から距離のある日本で開かれる親善試合にはメンバーを落としがちだし、昨年からヨーロッパでは、欧州各国だけのリーグ戦が開かれてマッチメイクができない状況だ。
 
 コパ・アメリカは4年に一度南米で開かれるビッグトーナメントで、各国が最高のスカッドを揃えて真剣勝負を挑んでくる。そんな恰好の強化の場に、国内の問題でベストメンバーを呼べないのは、もったいないし、本気で戦ってくる南米の国に失礼だよ。
 
 どうやら森保監督はA代表の代わりに「別のチーム編成で挑むことになる」と認めていて、東京五輪に向けたU-22代表メンバーを中心とするプランを持っているようだ。今Jリーグで活躍している久保が選ばれるかもしれないという話題になっているね。
 
 ただし、東京五輪を見据えるのは大事だけど、コパ・アメリカはA代表で戦う準備を進めてきたのに、それでいいのかと思ってしまう。
 
 日本と同じくアジアから参加するカタールは、ベストメンバーを連れていく予定らしい。それもワールドカップへの強化策として、早めに現地入りして事前に練習試合が組まれているようだ。3年後のワールドカップは自国での開催だから、相当に気合いが入っているように見える。
 
 そのカタールにアジアカップの決勝で惨敗した日本がそんな状況で大丈夫なのかな。すでに3年後のワールドカップに向けた戦いは始まっているんだ。だから制約があったとしても、できる限りベストに近いメンバーを呼ぶべきだよ。
 
 絶好の機会を無駄にしないために、そしてワールドカップへの準備をスムーズに進めるためにも、日本サッカー協会とJリーグでうまく連係を図る必要がある。これは、ふたつの組織への“宿題”だ。
 
 いずれにしてもコパ・アメリカにどんなメンバーで挑むのかは気になるところ。まずは直前の親善試合にどんな選手を呼ぶのか注目したい。
 
構成●本誌編集部
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