今年の大学サッカーは1年生が面白い!関東1部の開幕戦で躍動した俊英たちを一挙紹介

カテゴリ:大学

小室功

2019年04月09日

ハットトリックを達成した筑波大の森海渡は柏U-18の出身だ

新1年生の熊澤和希(流経大)が交代出場。ボランチの選手と交代し、自身はFWに入った。写真:小室功

画像を見る

 こうした新1年生たちの活躍に堀池監督の顔もほころぶ。
 
「選手層を厚くするために、みんなに競争してほしいと思っているが、今日の勝利は勝ち点3以上の効果をチームにもたらしてくれた。自信にもつながる」
 
 このまま負けてはいられないという上級生の踏ん張りによって、どこまでチーム内が活性化するか。ポジション争いの激化を堀池監督は望んでいる。
 
 開幕スタメンとはいかなかったものの、4人の新1年生をベンチに置き、次々にピッチに送り出したのが流通経済大の中野雄二監督だ。
 
「今年の1年生は個性豊かで、能力も高い。チーム全体のバランスを考えて、しばらくは途中出場が多くなると思うけれど、大学サッカーのスピード感やフィジカルに慣れていけば、自然にプレーする時間は長くなっていく」と、期待を隠さない。
 

 4月7日、専修大との開幕戦は一進一退のゲーム展開となる。
 2-2という拮抗した展開のなか、76分に交代出場したのは先の高校選手権でベスト4入りをした尚志高(福島)出身のスピードスター、加瀬直輝だった。その5分後に同大会の準優勝メンバーである流通経済大付柏高(千葉)出身の熊澤和希も投入される。そして、3失点目の直後、清水ユース出身の齊藤聖七(昨夏の日本クラブユース選手権優勝メンバー)がピッチに立った。
 
「自分が入ったあとに失点していたので、何とか追いつきたいと思いながらプレーしていました。競り合いとか、守備の面での課題を感じます。そこを少しでも改善していきたいです」(熊澤)
 
 アディショナルタイムにPKを決めた流経大が追いつき、3-3のドローで終了。勝点1を分け合った。
 
「難しい試合になってしまったけれど、最後の最後まで諦めずに戦い、結果的に負けなかったことを評価したい」と、中野監督はポジティブにとらえた。
 
 4月6日の筑波大対駒澤大の開幕戦では、筑波大新1年生の森海渡(柏U-18出身)がハットトリックを成し遂げ、5-1の圧勝に貢献。そのニュースは大きな驚きをもって伝えられている。
 
 関東大学リーグは、ここからおよそ4か月をかけて、前期11節を消化。新風を吹き込む新1年生に今後も目が離せない!
 
取材・文●小室功(オフィスプリマベーラ)
【関連記事】
拙守目立つもベジクタシュが怒涛の7ゴールで大勝! 残り時間12分で投入された香川真司の出来は?
争奪戦は必至!! Jクラブのスカウトが目を光らせるプロ未内定の大学生プレーヤー10選!!
【ACL速報】アル・ドゥハイル中島翔哉vsアル・アイン塩谷司、中東の”日本人対決”第1戦はドローに
「バルサに戻りたい」イニエスタが現地メディアに語った古巣への想い
「こんなの見たことない!」「世紀のクリアだ」味方のシュートを“珍クリア”したパリSGのFWに何が起こったのか?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ