ネルシーニョ監督の第一次政権時を知る選手は、ほんの一握り
「速い攻撃しかしていないので、もっとじっくりやってもいい。速い攻撃だけではなくて、ボランチを含めてSBが攻撃参加できれば、もう少し攻撃に厚みが出ると思う」(江坂任)
時には、ルヴァンカップのFC東京戦のように、クリスティアーノの一発のロングボールがオルンガに通り、得点が生まれるケースもある。しかし直近の東京V戦のように相手が6人、7人とゴール前を固めている状況で、後方から工夫もなくボールを放り込んでも弾き返されるだけである。こうした縦に速いだけの攻撃が、結果的に得点力不足を誘発している。
「監督も言い方は極端だけど、すべてが前へと言っているわけじゃない。状況を見て判断をしなさいというのが根底にある。そこは選手が理解を深めないといけないし、戦術理解や試合を読む力を個人個人が上げていかなければ成り立っていかない」(大谷)
時には、ルヴァンカップのFC東京戦のように、クリスティアーノの一発のロングボールがオルンガに通り、得点が生まれるケースもある。しかし直近の東京V戦のように相手が6人、7人とゴール前を固めている状況で、後方から工夫もなくボールを放り込んでも弾き返されるだけである。こうした縦に速いだけの攻撃が、結果的に得点力不足を誘発している。
「監督も言い方は極端だけど、すべてが前へと言っているわけじゃない。状況を見て判断をしなさいというのが根底にある。そこは選手が理解を深めないといけないし、戦術理解や試合を読む力を個人個人が上げていかなければ成り立っていかない」(大谷)
第一次政権時を知る選手は、大谷をはじめ、桐畑和繁、小林祐介ら、ほんの一握り。ほとんどの選手がネルシーニョ監督のサッカーに初めて触れるとあって、現状としては戦術的な頭の整理が追いついていない。守備面では昨季と異なり、すでに粘り強さが表われているが、ビルドアップを含めた攻撃面の課題をクリアしない限り、今後も苦戦が続くことを覚悟しなければならない。
取材・文●鈴木 潤(フリージャーナリスト)
取材・文●鈴木 潤(フリージャーナリスト)