一方で、インテル専門サイト『fcinter1908.it』によれば、SNSではサポーターからチームやスパレッティへの批判の言葉が相次いでいるという。

「シーズン後にイカルディは去るべきだが、その前にスパレッティが去るべき。今日の試合に負けたのは、あいつの傲慢のせいだ」

「イカルディも責任があるが、相手が反論できないのにテレビで火に油を注ぐスパレッティはもっとひどい。もう60歳なのに」

「イカルディにユニホームを着させるために弁護士を雇ったのは屈辱的だ。でも、イバン・ペリシッチが１月に移籍を望んだのも、ヨーロッパリーグからの敗退の仕方も、すべて屈辱的だ」

「数か月前までイカルディは１億ユーロ（約130億円）以上の価値だった。それは監督の功績じゃない。たしかにメッシやC・ロナウドのように違いを作ることはないだろう。でも、近年のインテルはイカルディのゴールがなければ残留争いをしていた」

「ほかの試合ではイカルディについて語らなかったのに、今日は負けたからイカルディや弁護士のことに、注目を向けさせようとした。モウリーニョ流のやり方だ。でも、全然ダメ。だって、スパレッティは絶対にモウリーニョのようにはならないから。絶対にだ！」
 

　Sport Mediasetによれば、31日に『Canale 5』の番組に出演したイカルディの妻ワンダ・ナラは、「夫はいろいろ言われるのに慣れている。彼が望むのは、試合に出て得点し、インテルを助けることよ」と、イカルディが準備万端だと主張している。

「用意できているわ。あとは監督次第よ。（観戦したラツィオ戦で）彼はテレビで見ている時と同じようにチームを応援していた。チームメートのことを大切に思っている。それは公に言わなければいけないことじゃない」

　イカルディが練習に復帰し、少なくともシーズン終了までは問題を凍結させ、CL出場という目標に向けて進むとみられていたインテル。だが、元主将を巡る騒動がいまだに尾を引き、５位ラツィオとの勝点差は５ポイントに縮まってしまった。しかも、ラツィオは消化が１試合少ない。

　不穏な空気に包まれるスパレッティとインテルは、４月３日に行なわれる次節のジェノア戦で、どのような答えを出すのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部