金田喜稔がボリビア戦を斬る!「なぜ先発を総入れ替えした?新戦力には無茶なやり方だ」

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2019年03月27日

CBなら昌子、ボランチなら柴崎を残すべきだった。

途中出場した柴崎はスタメンで、ボランチコンビでの組み合わせを見たかった。写真:山﨑賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 ただ、勘違いしてもらいたくないのは、香川、乾、宇佐美を含めた先発メンバーの能力に問題があったわけではない。繰り返すようだけど、スタメン総入れ替えで自らの良さを出すのは無茶なやり方だからね。
 
 例えば、ボリビア戦のCBは三浦とA代表初招集の畠中が組んだけど、どちらかを昌子にしたほうが絶対良かったと思う。今後を考えても、大黒柱の吉田、成長株の冨安、ロシア・ワールドカップ経験者の昌子を外すとは考えにくい。三浦と畠中がコンビを組む可能性は低いんだから、彼ら新戦力は主力と組み合わせるべきだった。
 
 ボランチで言えば、69分からの途中出場ではなくて、やっぱり柴崎を先発させるべきだった。彼と誰を組ませるかという考え方で、ボランチも小林や橋本などの新戦力を試すのがベターだったと思うよ。

 CFに関しては、怪我で招集外だった大迫の代わりという見方になるけど、鎌田には期待していた。ただ実際に試合を見ると、チームは大迫と同じようなポストプレーを求めているように感じたね。でも、それは無理だよ。あくまで大迫の特長だからできることだ。鎌田はなぜベルギーで得点を量産できているのか、それを考えた上でもっと有効な活かし方があったはずだ。
 
 底上げを図る方法論としては、新戦力の試し方に良い印象を受けなかった。ただ、これはあくまで個人的な意見であって、もしかしたら森保監督はそれを分かった上で、選手たちで攻守における約束事を決めてコンビネーションを作って、自主的に良さを出してくれと思っているのか……。
 
 6月にコパ・アメリカがあるけど、南米は本当にレベルが高い。アウェーで厳しい戦いにはなるからこそ、ものすごく良い経験だと思う。最低限でもベスト16を目指してほしい。だからこそ、改めて森保監督にはベースとなるチームカラーをしっかりと示したうえで、勇敢にチャレンジしてほしい。コパ・アメリカはなかなか参加できない大会だから、ぜひ頑張ってもらいたいね。
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