【U-21日本代表】準々決勝・韓国戦プレビュー|4つの視点から勝負のポイントを探る

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2014年09月27日

中島のアグレッシブな仕掛けは効果的な武器になりそう。

局面を打開できる中島の突破力は心強い武器だ。韓国の守備網を突き破れるか。(C) SOCCER DIGEST

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ポイント3)今大会の韓国の戦いぶりと警戒すべき点は?
 グループリーグの全3戦に、ラウンド16の香港戦を加えた計4試合すべてで無失点と、強固な守備力をベースに勝ち上がってきた。中島翔哉は「実際に戦ってみないと分からない部分がありますし、それほど多くの映像を観たわけではありませんが、きれいにブロックを作ったり、ボールを奪いに来る迫力がありますね。前が行っている時に、後ろがバランスを取ったりというのもできていると思います」と相手の守備について語っている。
 
警戒すべきキーマンは、背番号10を背負うキム・スンデだ。ここまで3得点を挙げており、高い得点力だけでなく、チャンスメイクもこなせる攻撃の中心的存在である。かつて新潟に所属経験があり、効果的なオーバーラップを繰り出すSBのキム・ジンスにも警戒が必要だ。
 
 組織的によく整備された攻撃が特長で、前半はノーゴールだった香港戦は攻めあぐねた印象もあるが、高さも備えたその重厚な攻めはイラクより上との見方もある。大声援を味方につけ、開催国のプライドを懸けて28年ぶりの大会制覇を目指すチームの士気は高い。
 
ポイント4)日本はどう戦うべきか?
 手強い相手であるのは疑いようがない。完全アウェーの厳しいシチュエーションでの戦いとなるが、手倉森監督は「ここで当たるのは最高ですよ。準決勝、決勝に対して勢いを持って進める相手」と隣国のライバルとの決戦を楽しみにしている。
 
 劣勢の時間帯が長くなるかもしれないが、チームコンセプトのひとつである「割り切り」で、我慢すべきところは我慢し、カウンターに勝機を見出すのもひとつの手だ。
 
 また、韓国の守備について語った中島のコメントには続きがある。
「韓国がこれまで戦ってきたチームに、仕掛けてくる選手がそこまで多くはなかったのかな、と見ています。日本にとってこれまで以上にレベルの高い試合になるでしょうけど、怖がる必要はないと思うし、むしろ楽しんでサッカーができれば、上手くいくのではないでしょうか」
 
 仕掛けという面では、単独で局面を打開できる中島は鍵を握る存在だろう。加えて、このチームにはボールスキルに優れる選手が多いだけに、テンポのいいパスワークや息の合ったコンビネーションプレーなど、それぞれの持ち味を存分に発揮して主導権を握るような戦い方こそが、勝利への近道になるかもしれない。
 
取材・文:広島由寛(週刊サッカーダイジェスト)
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