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信頼関係のキッカケは「差別横断幕事件」。罵声を浴びた浦和レッズ前代表がサポーターから「大切な仲間」と呼ばれるまで

カテゴリ:Jリーグ

佐藤亮太

2019年03月13日

「淵田さんは僕らの意見や要望をじっと耳を傾けてくれた」

浦和は淵田氏が代表を務めた5シーズンで幾度となくビッグタイトルを獲得。営業収益も5年連続で増収となっている。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 淵田氏のこうした言動は、自身がモットーとする「凡事徹底」に通じるが、若い頃は正反対だったという。
「昔はケンカっぱやかった(笑)。‘継続は力なり’なんて嫌いな言葉だった。でも経験するなか、じっくりゆっくり腰を据え、時に我慢していく考えになった」
 
 そうした考えはクラブ経営にも反映されている。営業収益を見ると、就任当時の14年度は58億5400万円。最新の17年度には79億7100万円と5年連続の増収。07年以来、過去最高を更新した。さらにチームはACL、ルヴァンカップ、天皇杯、2度のステージ制覇。堂々たる勇退だ。
 
 退任会見から2日後の2月2日。淵田氏の姿はJR浦和駅近くの居酒屋にあった。サポーター主催の慰労会には30人以上が参加。盛大な拍手のなか、花束をもらう表情は好々爺そのものだった。
 
 この慰労会を設けた男性サポーターは淵田氏をこう評した。
「淵田さんは僕らの意見や要望をじっと耳を傾けてくれたから信頼関係を築けたと思う。今思えば、横断幕事件のときはよく乗り越えられたと思う。淵田さんは浦和レッズの代表じゃなく、大切な俺たちの仲間なんだよ」。
 おそらくサポーターの多くも異口同音に感じているはずだ。
 
「大切な仲間」――。この言葉は艱難辛苦の5年間が報われる最大級の賛辞だ。
 
取材・文●佐藤亮太(レッズプレス!!)
 
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