気になったエヴェルトンの動き
前半と同じメンバーのまま後半を迎えた浦和は、いきなりピンチを迎えた。47分、相手のFKからあわや失点かというピンチがあり、冷や汗をかかされたのである。しかし──。これを凌いだ直後、ようやく歓喜が訪れた。50分、柏木のCKに槙野がヘッドで合わせて先制点をもぎ取ったのだ。
ただ、これで波に乗るかと思いきや、54分にP・ジュニオールに際どいシュートを打ち込まれるなどヒヤリとする場面があった。57分にカウンターから興梠が抜け出したチャンスもブリーラム・Uの好守に阻まれ、膠着状態はここからしばらく続いた。
1-0でリードしているとはいえ、どこかピリッとしない浦和。前半よりも前線から最終ラインまでの間隔が広がっているようにも見え、実際、軽率なミスパスが散見した。最終局面でも“シュートの名手”興梠がゴールに見放され、本人もなぜだと言わんばかりの表情で悔しがっていた。
ただ、これで波に乗るかと思いきや、54分にP・ジュニオールに際どいシュートを打ち込まれるなどヒヤリとする場面があった。57分にカウンターから興梠が抜け出したチャンスもブリーラム・Uの好守に阻まれ、膠着状態はここからしばらく続いた。
1-0でリードしているとはいえ、どこかピリッとしない浦和。前半よりも前線から最終ラインまでの間隔が広がっているようにも見え、実際、軽率なミスパスが散見した。最終局面でも“シュートの名手”興梠がゴールに見放され、本人もなぜだと言わんばかりの表情で悔しがっていた。
75分に橋岡が右足で決定的な追加点を決め、最終的に3-0としたが、決して褒められた内容ではないだろう。なにより気になったのは、アンカーを任されたエヴェルトンの動き。柏木や長澤との連係が不十分で、中盤でのプレスも中途半端と新戦力ならではの戸惑いが感じ取れた。足もとに入った時のプレーは悪くないが、早い段階でチームメイトとのコンビネーションを確立しないと中盤全体の構成力がアップしないのではないか。
ポジティブな材料は3-0という勝利、橋岡の2ゴール、汰木のドリブル突破といくつかあるが、2-0とするまでの試合内容は褒められたものではなかった。結局エースの興梠にゴールがなく、守備が盤石ではなかった点も気掛かりだ。ここからどうチームのコンディションを高めていくか。オリヴェイラ監督のマネジメント力が問われるのはここからだろう。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)