優勝の可能性は50パーセントほどか。
3)世代交代が進む可能性は?
今大会で優勝、またはそれに準ずる成績を残せば、なでしこの戦力は間違いなく底上げされる。そもそも、指揮官は来年のカナダ・ワールドカップに向けて新戦力の発掘も念頭に置いている。
DF陣は、高さのある北原佳奈をはじめ、明確な武器を持ったタレントが揃う。佐々木監督が語るように、「チームコンセプトを理解し、スタイルに個性がはまれば」、プラスアルファをもたらす存在になるだろう。
4)今大会のキーマンは?
宮間あや、川澄奈穂美、阪口夢穂ら主力組は、常に高いレベルで安定。連覇を果たすには、それ以外の選手の活躍が鍵になる。今回のキーマンは有吉佐織と中島依美、そして長船加奈か。
登録メンバーが18人に限られる今大会は、ポリバレントな能力を持つ有吉と中島は貴重な存在だ。中堅という立場でもあり、チームをまとめる潤滑油的な仕事も求められているだろう。
長船も同様に、自分より経験が少ない若手DFをフォローする役割が期待されているはずだ。
この3人はいずれも、来年のカナダ・ワールドカップのメンバーに入れるかどうかの当落線上にいる。それぞれのプレーの特徴は、すでに佐々木監督は把握している。試されるのはリーダーシップであり、今大会ではチームを勝利に導く幅広い貢献が求められる立場にある。
5)ズバリ、連覇の可能性は?
優勝の可能性は50パーセントほどか。
オーストラリアは不在(アジア連盟に属するのはサッカーのみ)だが、5月のアジアカップはドーピング違反の制裁で締め出された北朝鮮が出場する。対戦相手の難易度は、アジアカップとほぼ同等と考えれば、その大会を制した優勝メンバーで戦えば可能性は80パーセントから90パーセントほどだっただろう。しかし、佐々木監督はチーム力の底上げを念頭に若い顔ぶれを選んだ。
キャプテンの宮間も「強がりを言わなければ『(優勝)できるとは言い難い』けれども、強がりを言わせてもらえれば『できる』と。そんなレベルです」という認識だ。
来年のカナダ・ワールドカップに向けて新戦力の発掘の場と位置付けながら、連覇というミッションに挑む今大会のなでしこジャパン。簡単な道のりではないだろう。
文:西森彰(フリーライター)
今大会で優勝、またはそれに準ずる成績を残せば、なでしこの戦力は間違いなく底上げされる。そもそも、指揮官は来年のカナダ・ワールドカップに向けて新戦力の発掘も念頭に置いている。
DF陣は、高さのある北原佳奈をはじめ、明確な武器を持ったタレントが揃う。佐々木監督が語るように、「チームコンセプトを理解し、スタイルに個性がはまれば」、プラスアルファをもたらす存在になるだろう。
4)今大会のキーマンは?
宮間あや、川澄奈穂美、阪口夢穂ら主力組は、常に高いレベルで安定。連覇を果たすには、それ以外の選手の活躍が鍵になる。今回のキーマンは有吉佐織と中島依美、そして長船加奈か。
登録メンバーが18人に限られる今大会は、ポリバレントな能力を持つ有吉と中島は貴重な存在だ。中堅という立場でもあり、チームをまとめる潤滑油的な仕事も求められているだろう。
長船も同様に、自分より経験が少ない若手DFをフォローする役割が期待されているはずだ。
この3人はいずれも、来年のカナダ・ワールドカップのメンバーに入れるかどうかの当落線上にいる。それぞれのプレーの特徴は、すでに佐々木監督は把握している。試されるのはリーダーシップであり、今大会ではチームを勝利に導く幅広い貢献が求められる立場にある。
5)ズバリ、連覇の可能性は?
優勝の可能性は50パーセントほどか。
オーストラリアは不在(アジア連盟に属するのはサッカーのみ)だが、5月のアジアカップはドーピング違反の制裁で締め出された北朝鮮が出場する。対戦相手の難易度は、アジアカップとほぼ同等と考えれば、その大会を制した優勝メンバーで戦えば可能性は80パーセントから90パーセントほどだっただろう。しかし、佐々木監督はチーム力の底上げを念頭に若い顔ぶれを選んだ。
キャプテンの宮間も「強がりを言わなければ『(優勝)できるとは言い難い』けれども、強がりを言わせてもらえれば『できる』と。そんなレベルです」という認識だ。
来年のカナダ・ワールドカップに向けて新戦力の発掘の場と位置付けながら、連覇というミッションに挑む今大会のなでしこジャパン。簡単な道のりではないだろう。
文:西森彰(フリーライター)