【三浦泰年の情熱地泰】ブラジル編|もはや国内リーグは「3軍」レベル!? 国内最高峰のゲームに受けた衝撃とは?

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年02月20日

昔はうまい選手が集まれば戦術になったが…

コリンチャンスアリーナ「イタケロン」で行なわれたサンパウロ・クラシコの様子。

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 昔であれば、つなげない選手にはファンからブーイングを浴びせられていた……。そこに、選手たちは危機感を覚え、負けられないというメンタルを育み、そして勝ちへの強い意志を発揮する。
 
 そんな危機感のある試合だからこそ、ボールを大事に動かし、アイデアとイマジネーションが問われる。創造性を刺激する質の高いサッカーをやらなければもったいない。
 
 しかし、だからと言って、この日の「クラシコ」では、守備に緻密さやグループでの組織的なパフォーマンスを感じるわけではなかった。
 
 また、奪われた後の規律、攻撃から守備への切り替えの意識が高いわけでもなく、グループで囲み、素早く奪い返すわけでもなく、個人の力、頑張りは目立つが、「奪い所」これも攻撃同様にコレクティブではないのだ。
 
 僕の留学時代のSB(サイドバック)は、ウイング選手よりスピードがあり、テクニックがありアグレッシブであった。そしてSH(サイドハーフ)の分まで守備をして運動量がある。
 
 いまやそんな選手はいない。昔は上手い選手が集まれば戦術になった。本能で自然にやる集団のサッカーに勝てるわけがない。どんな緻密な策を持って戦ってもブラジルチームには勝てなかった。
 
 そんな時代は終わったのだろう。残念ながら言い方は悪いが、国内リーグは「3軍リーグ」のような感じになっている……。
 
 何年か前から国内を出て、海外に出る選手が増えた。もちろん理由のひとつに「お金(マネー)」はあるが、そうは言っても、ブラジル選手は愛国心が強い。国内リーグを愛していたからだ。
 
 今、ほとんどの良い選手が海外へ出ていく。出られない、海外に選ばれない選手が国内でプレーをする。1軍は「セレソン」代表選手であり、「プレミア、リーガ、セリエ」に大きなお金で動く。そして「リーグアン(フランス)、ブンデスリーガ」が1.5軍。
 
 2軍がオランダやポルトガル、ロシアなど、ビッグクラブを目指すべく他のヨーロッパリーグのクラブを選ぶ。そして2.5軍は日本、中国、中東、欧州の小さなクラブも視野に入れて、大きなチャンスを見出そうと、もしくは最後の活躍の場として、稼ぐ場所として選ぶ。
 
 これがもしかしたら、現実なのであろう。
 
 そうでなかったとしてもそう見えるし、国内では負けが続けば給与が止まるが、金銭的保証も海外の方がしっかり守られている。ブラジル国内であれば守られないことも多々あるのであろう。
 
「ホントにそうか?」と言う人もいるかもしれないが、なんとなく分かることではあるし、数年前も感じたことがあったが、実際に強く感じとることになった。
 

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