「サンパウロ・クラシコ」の試合内容に受けたショック
あっという間に2週間が経った……。昨夜は、19時キックオフの「サンパウロ・クラシコ」、コリンチャンスvsサンパウロを観戦。 2014年のブラジル・ワールドカップで完成したコリンチャンスアリーナ「イタケロン」に4万人以上のサポーターが集まった。
PAULISTAO(パウリストン)2019も7試合を消化しA1、A2 、A3 と3部リーグに分けて、サンパウロ州内、毎日、どこかで試合が行なわれ、毎日、テレビで放送が流れ話題になる。
いろんな国に行ったが、やはりブラジルが一番だ。
今回も2週間の間にA1の試合を2試合、A2を1試合、A3を1試合、リベルタドーレス予選を1試合。2週間で合計5試合。サンパウロクラブの試合を観戦した。
もちろん今回の目的は試合観戦だけではないが、ここ何年間もなかなか他の試合(自分以外)を生で見ることがなかった。
だが、テレビで見ていても、どうしてもスカウト目線になってしまい、つまり分析してしまう癖が付いてしまい、「楽しむ」という見方を忘れてしまう。それが監督業という辛い宿命でもあった。
サンパウロではこうしたことも楽しみながら、いろんなことを感じている。そして84年に留学した当時と比較ができるのも、良い目線となる。
「クラシコ」を観戦して正直、「ショック」を感じた。
「コリンチャーノ」という国内最大の熱狂的なサポーターたちの中で見るサッカーは誰でも興奮する。これはロンドンでプレミアリーグを見るのとは正反対であり、サッカーの本質を肌で感じられる。
二拍子のサンバのテンポで、感情を剥き出しにピッチと一体になるスタジアムの雰囲気は最高である(もちろんイギリスのピッチと同様、スタジアムも紳士であり、マナーの良い観戦も嫌いではないが……)。
ただ、そうした良い雰囲気があるにもかかわらず、中で繰り広げられているサッカーのクオリティーは決して高くはないのだ。
立ち上がりからリスクを冒せず、ボールが空中に浮いている時間が長い試合。浮いたボールを素早くグラウンダーにするのは世界一、上手いはずのブラジル選手が浮き球を攻守で何度も跳ね返すシーンが多すぎる。
グラウンダーでつないでもリズムとテンポが出ず、結局、選手は後ろを探すことを選択。3人目の動きがある訳でもなく、攻撃にコンビネーションとコレクティブさが感じられない。ボールを大きく空高く空中か外に蹴り出すシーンも多く、また同じようにショックだったのは、そうしたプレーにコリンチャンス・サポーターの大きな歓声が湧いたことだった。
PAULISTAO(パウリストン)2019も7試合を消化しA1、A2 、A3 と3部リーグに分けて、サンパウロ州内、毎日、どこかで試合が行なわれ、毎日、テレビで放送が流れ話題になる。
いろんな国に行ったが、やはりブラジルが一番だ。
今回も2週間の間にA1の試合を2試合、A2を1試合、A3を1試合、リベルタドーレス予選を1試合。2週間で合計5試合。サンパウロクラブの試合を観戦した。
もちろん今回の目的は試合観戦だけではないが、ここ何年間もなかなか他の試合(自分以外)を生で見ることがなかった。
だが、テレビで見ていても、どうしてもスカウト目線になってしまい、つまり分析してしまう癖が付いてしまい、「楽しむ」という見方を忘れてしまう。それが監督業という辛い宿命でもあった。
サンパウロではこうしたことも楽しみながら、いろんなことを感じている。そして84年に留学した当時と比較ができるのも、良い目線となる。
「クラシコ」を観戦して正直、「ショック」を感じた。
「コリンチャーノ」という国内最大の熱狂的なサポーターたちの中で見るサッカーは誰でも興奮する。これはロンドンでプレミアリーグを見るのとは正反対であり、サッカーの本質を肌で感じられる。
二拍子のサンバのテンポで、感情を剥き出しにピッチと一体になるスタジアムの雰囲気は最高である(もちろんイギリスのピッチと同様、スタジアムも紳士であり、マナーの良い観戦も嫌いではないが……)。
ただ、そうした良い雰囲気があるにもかかわらず、中で繰り広げられているサッカーのクオリティーは決して高くはないのだ。
立ち上がりからリスクを冒せず、ボールが空中に浮いている時間が長い試合。浮いたボールを素早くグラウンダーにするのは世界一、上手いはずのブラジル選手が浮き球を攻守で何度も跳ね返すシーンが多すぎる。
グラウンダーでつないでもリズムとテンポが出ず、結局、選手は後ろを探すことを選択。3人目の動きがある訳でもなく、攻撃にコンビネーションとコレクティブさが感じられない。ボールを大きく空高く空中か外に蹴り出すシーンも多く、また同じようにショックだったのは、そうしたプレーにコリンチャンス・サポーターの大きな歓声が湧いたことだった。