• トップ
  • ニュース一覧
  • アジア杯で最も評価を上げた日本人選手は?大迫や冨安以上に存在の大きさを感じたのは遠藤航だ

アジア杯で最も評価を上げた日本人選手は?大迫や冨安以上に存在の大きさを感じたのは遠藤航だ

カテゴリ:日本代表

佐藤俊

2019年02月04日

「変わったなというプレーを見せていきたい」。大会前、遠藤はそう言っていた

 それは、ロシア・ワールドカップ後、浦和からシントトロイデン(ベルギー)に移籍し、ボランチとしてプレーしてきたことの成果でもあった。
 
「ロシアではまったく試合に出場できずに悔しい思いをした。自分が勝負できるポジションを獲得して、次のワールドカップは自分が中心になってやるぐらいにならないといけない」
 
 遠藤は覚悟を決め、海外に飛び出した。
 
 海外ではマンツーマンなど守備のやり方が日本とは異なることが多く、困惑もあったが、屈強な外国人選手と対峙して球際の強さが磨かれ、粘り強く守備する力をさらに鍛えられた。今回のアジアカップでもそのプレーが随所に見られた。遠藤のように最終ラインの前で壁になれる選手がいると、センターバックは気持ち的に余裕を持ってプレーできる。吉田や柴崎岳らは遠藤の存在の大きさを一番感じていただろう。

 残念ながらイラン戦の後半、左太ももを痛めてしまい、決勝のカタール戦には出場できなかった。もし、遠藤が決勝戦に出場していれば、前半に見られた中盤の守備がスカスカになるようなことはなかっただろう。2失点目のミドルシュートの時もきっと身体を寄せていたに違いない。遠藤がいれば、と多くの人が思ったはずだが、そう思われるほど存在が大きくなっているということだ。
 
「遠藤、変わったなというプレーを見せていきたい」
 
 遠藤は、大会前、そう言っていたが、今回はその姿を見せてくれた。
 
 プレーにおいては、まだまだ伸びシロがある。また、リオ五輪の時にキャプテンを任されたように、キャプテンシーもある。本人もそういう役割を担うことに、むしろ積極的だ。
 
 今回のアジアカップを経て、遠藤はチームにとって確かに必要な存在になった。
 
文●佐藤俊(スポーツライター)
【関連記事】
決勝の完敗で評価が一転…韓国メディアは「限界があらわになった」と森保監督の手腕を疑問視
香川、中島、乾に東京五輪世代も動いた冬の移籍。ロシアW杯後、日本人選手の市場評価はどう変化した?
「カガワ旋風だ!」「スターとして輝く」 2ゴールの鮮烈デビューを飾った香川真司にトルコ紙も熱狂!
疑問が多すぎる森保ジャパンの戦術的マネジメント。予想できたミスマッチに対し、なぜ準備をしなかったのか
【アジアカップ総括】日本代表メンバー23人の通信簿。森保ジャパンで最も輝いたのは…

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2025年7月号
    6月10日(火)発売
    今、面白いクラブを総力特集‼
    ファジアーノ岡山
    徹底読本
    クラブが辿った奇跡のストーリーに迫る
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年7月17日号
    7月3日発売
    2025-2026 EUROPEAN LEAGUES
    ヨーロッパ主要クラブ 開幕フォーメーション大予想
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ