カタールがミスマッチを生かした攻撃を行う一方、日本はどうだったのか?
日本はしばらく苦しみ、2失点を喫した後、35分辺りで、大迫勇也と森保監督がコミュニケーションを取り、修正を施した。南野を中盤に落とし、アンカーをマークさせる。これにより、柴崎と塩谷は前に出なくても済むようになる。そして3バックには原口元気、大迫、堂安律が、3対3でプレスに行った。4-4-2の守備を4-3-3に変え、かみ合わないミスマッチを、かみ合わせた。
この修正後、前半残りの10分間は、日本の圧倒的なゲーム。見事な修正とも言えるが、一方、準備さえしっかりしていれば、むしろ序盤から実現可能なことだ。カタールの布陣は意外ではなく、予想通りだったので尚更だ。35分後の修正は、さすがに遅い。
そして、カタールがミスマッチを生かした攻撃を行う一方、日本はどうだったのか?
この修正後、前半残りの10分間は、日本の圧倒的なゲーム。見事な修正とも言えるが、一方、準備さえしっかりしていれば、むしろ序盤から実現可能なことだ。カタールの布陣は意外ではなく、予想通りだったので尚更だ。35分後の修正は、さすがに遅い。
そして、カタールがミスマッチを生かした攻撃を行う一方、日本はどうだったのか?
カタールは守備時、両ウイングハーフが下がって5-3-2を敷く。日本で浮くのは両サイドバックの長友佑都と酒井宏樹だ。今までの対戦相手とは違い、2トップが中央にいるため、同数でマークされる吉田麻也と冨安健洋がビルドアップの起点になりづらい。その代わり、サイドで長友と酒井がフリーになりやすい状況だった。このサイドの数的優位を生かして突破したり、あるいは真ん中に固まった相手MF3枚を左右に振り回したいところ。しかし、日本にその意識は薄く、今までの試合の前半に見られた光景と同様に、中央への突撃や個の仕掛けを繰り返すシーンが目立った。
日本はミスマッチを利用せず、カタールは利用している。だったら、かみ合わせてしまったほうがいい。35分の修正により、日本のペースに傾いたのは必然でもある。だからこそ、この段階で2点差を付けられているのが痛い。
そして、カタールのサンチェス・バス監督は、後半の頭から5-4-1に変更した。日本が攻撃の目先として利用し始めた、中盤サイドを抑えるためか、あるいはビルドアップの優位が無くなったので、サイドからのカウンターをねらったのか。いずれにせよ、後半序盤のカタールは、中央の優位を捨て、サイドに厚みを増やした。