攻撃に変化をつける存在としてL・ペレイラとの連携が期待される町田は、持ち味の運動量を活かして多くの局面に絡みつつ、高い位置からのプレスにも尽力した。「もっと自分のプレーを知ってもらいたいし、組む相手のプレーも知りたい。コンビネーションのよさをどう出せるか」と課題も見えたようだ。
全部で3本行なわれた試合は、2本目にDF溝渕雄志とMFセルジーニョがそれぞれ1点、3本目にFW榎本樹と高崎が1点ずつを決め、4-0で勝った。チームとしての一体感やゴールに向かう姿勢は徐々に出ており、この時期としてはまずまずのパフォーマンスだったと言えるだろう。
町田は経験豊富なベテランに刺激を受けている
ただ、今季はJ2ではなく、J1での戦いになる。昨季よりも厳しい立場に置かれるのは間違いない。「レベルは昨年よりも総じて高くなってきていると思う。J2の練習ではなく、J1の練習をしなくてはいけない」と語る反町監督の表情は厳しくも、程よい緊張感が漂う。
2月23日の開幕戦(対磐田)まで1か月を切った。今後、松本は2月2日に1次キャンプを打ち上げ(30日と2月2日に練習試合を予定)、2月5日から8日まで静岡県で2次キャンプに入る。そして2月9日に大宮とのプレシーズンマッチ、10日からの鹿児島3次キャンプでチームを作り上げていく。
取材・文●平井瑛子(サッカーダイジェスト編集部)