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地球の裏側には体罰、苛めのない別世界があった…アルゼンチン留学の橋渡しをする日本人コーディネーターの想い

カテゴリ:連載・コラム

加部 究

2019年01月28日

留学先にアルゼンチンを勧める明確な理由とは?

 留学志願者のうち実現するのは2~3割。多くは親や関係者が故障や治安を危惧して立ち消えになる。

「行って失敗したらどうしよう……と。でも逆に僕は言います。行かなくてダメならどうするんですか? 人生100年時代と言われています。1~2年間くらい、今しか出来ないことに夢中になってもいい」

 若いフットボーラーが世界各地へと散らばっていく今、四方にはアルゼンチンを勧める明確な理由がある。

「5部まで600のクラブがあり、単純にチャンスの幅が広い。またアルゼンチンで試合に出ていれば、欧州やメキシコのスカウトの目に留まる可能性があるので、日本でプレーするより格段に選択肢は増えます。一方で東欧、アジア、オセアニアなどのクラブには年齢を重ねてからでも行けるチャンスがある。だからこそ20歳までに制限している留学はキチンとしたクラブに入れようと交渉を重ねてきました」

 現在は、治安が良く首都ブエノスアイレスから4時間のロサリオを拠点にするふたつのクラブが主な受け入れ先になっている。

 四方が初めてアルゼンチンを訪れたのが2000年。当時まだ日本人は珍しくて、石を投げつけられたり、指をさして笑われたりしたという。だがそれから18年間で日本人は身近になり、日本サッカーも評価を高めた。

「夏休みに短期留学をした13歳と16歳の子は非常に高い評価を受けました」
 歴史ある先進国でプロを誕生させる日も近いかもしれない。

文●加部 究(スポーツライター)
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