「親父には負けたくない」ヤンチャなクロアチア代表CBの原点とは?

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2019年01月18日

父親は「私のアドバイスをまったく聞かないんだ」と嘆く。

ロシアとの準々決勝ではヘディングシュートでゴールを決めた。(C)Getty Images

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「ドマゴイは自分のことを“完成された選手”だと自惚れていて、私のアドバイスをまったく聞かないんだ。だが、諦めない。きっと時間をかけて吸収してくれるだろう」
 
 A代表に初選出され、レバークーゼン移籍も重なって有頂天になった21歳の次男に対し、当時の父親はそう嘆いていた。
 
 実際、その後もドマゴイは暴行沙汰や飲酒事件で世間を騒がせた。しかし、徐々に父のアドバイスに耳を傾けるようになったのだろうか。やがて精神的に大人になり、クロアチア代表に欠かせぬストッパーに成長。2018年のワールドカップでもロシアとの準々決勝でヘディングシュートを決めるなど、主力CBとして母国の準優勝に大きく貢献した。
 
「まだ小さかった頃、親父と1対1をよくやったもんだよ。ストッパーはストライカーに負けちゃいけない。それに、いつも僕は『ルディカの息子』と言われていたからね。どうしても親父を止めたかったんだ」
 
 ドマゴイの“熱いプレー”の原点は、そんな父親への強いライバル意識にある。そしてポジションは違えど、ヘディングシュートはヴィーダ家に受け継がれる奥義となったのだった。
 
文:長束恭行
 
※『ワールドサッカーダイジェスト』1月3日号の連載「クロアチアW杯優勝メンバーの分岐点」より加筆・転載。同1月17日発売号では、ヴェドラン・チョルルカとズラトコ・ダリッチ監督のストーリーを掲載中。
 
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