【アジア杯|コラム】むしろ好スタート⁉ トルクメニスタン戦の苦戦がもたらす“吉兆”

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2019年01月10日

舐めたらやられる──。それを経験できただけで…

トルクメニスタン戦で問題点が出たことは、吉田ら守備陣にとって収穫ではなかったか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 4年前のアジアカップ、日本はグループリーグに限れば圧倒的な強さを見せつけた。初戦でパレスチナに4-0、続くイラク戦を1-0でモノにし、3戦目もヨルダンを寄せ付けず2-0と完封勝利を飾った。日本、強し、を印象付け、大会連覇への期待は膨らんだ。しかし、結果は準々決勝敗退である。UAEのカウンターに守備網を引き裂かれ、PK戦の末に敗れたのだ。個人的に敗因のひとつは、「油断」にあったと考えている。

 それから4年後、日本はグループリーグ初戦で“良い苦戦”をした。やはり日本が格下相手に失点しやすいのはカウンターからであり、それをトルクメニスタン戦で再認識できた点で今回の先制弾、さらに後半にPKを与えたシーンは最高の反省材料になったはずだ。舐めたらやられる──。それを体感できただけで十分に収穫だろう。
 
 3-2というスコアが示す通り、トルクメニスタンに苦しめられた、しかし、結果的に勝ったのだから問題ない。目標はあくまで優勝だ。初戦の反省を生かし、決勝トーナメントに向けてコンディションを上げていけば、それでいい。

 過去のアジアカップを振り返っても、日本は簡単に優勝しているわけではない。むしろ苦しい戦いを乗り越えることで逞しくなり、勝負強さを発揮して、トーナメントを制してきた実績がある。トルクメニスタン戦の苦戦はむしろ“吉兆”を示すものではないかと、個人的にはそう捉えている。

文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集長)

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